※「ホラ、神様が怒ってるんだよ!見てごらんなさい、お月様が真っ赤っかになっちゃったでしょ、お前が悪さしたからっ!」母親は、抱いた幼子に満月を指さしながら言った。「ゴメンナサイ、ゴメンナサイ!」幼子は泣き叫ぶばかりだった。
※幼子とは自分の事だ。何歳だったのか、どんな悪さをしたのか、さっぱり覚えてないが、母親に抱かれて泣き叫んでたことと、物置の屋根の上に赤黒い満月が浮いてた情景と、その時に抱いた恐怖心は、科学的知識がついた現在でも忘れたことがない。
(撮影を失敗しちゃった。友人のミーちゃんが写真を提供してくれた)
※5月26日は、スーパームーンと皆既月食が重なった「完全皆既月食」だった。24年ぶりだという。流石にこの歳で、泣き喚くほどの恐怖はないが、それでも幼児時代のトラウマは強い。心にザワザワと小波がたつ。縄文人も同じ恐怖心を持ったんだろうか!
(月食が回復してきた。こんな情けない写真が・・・)
※コロナ感染の恐怖が続いてる。その恐怖にまともに向き合わずオリンピック開催に驀進する政治に、不信が続いてる。このコロナ禍下で、なぜ開催するのか。なぜ休業要請なのか、なぜ休校なのか。納得いく説明はできているのか?答えは「ゼロ」だ。
(どうやら最盛期は過ぎたようだが、晩生のタラの芽。今年は食べてない!)
※我が母親の行動と一言は、自分の人生における「赤い月」に、強烈なトラウマを引き起こした。東京オリンピックが、国民に、次世代に「オリンピックトラウマ」と政治不信トラウマを起こさない自信があるなら、その理由を全部開示することを要求する!