【スローライフ阿寒】

自然の中に置かれると人は何を、どう、考えるのか、ゆっくり対話しながら生きたい

「見届けるっ!」

※国民の70%の「開催中止・延期」を押し切り、東京オリンピックが始まった。溜まりに溜まったマグマが爆発するように、日本選手団は金メダルラッシュに湧いてる。しかし、快挙を熱く応援する気持ちになれない。あまりにいろいろあったせいだ。

 

 

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(何の葉だと思いますか?早くも「劣化」が始まってます。日本を象徴するようです)

 

※モチロン、選手個々はスバラシイ!余人が持ち得ない才能を努力に次ぐ努力で磨き、栄誉を獲得した。心から感動し、尊敬する。が、コロナ禍に喘ぐ社会を見回すと複雑だ。葛藤の中、道新「TOKYO2020 第1日」に、開会式の写真と共に感動的な文が掲載されてた。

※釧路出身の直木賞作家『桜木紫乃』、 “それでも、それでも” である。引用しよう。

 

 それでも、やるという。

 東京オリンピック

 開幕までのあれこれを振り返れば、人跡未踏の言葉がしっくりくる。

 

 政治家、専門家、財界人、知識人、様々な分野の様々な人が意見を述べる。

 しかし、医療現場とアスリートの声は極端にちいさい。

 本当に聞きたい主役の声が、さっぱり聞こえてこない。なぜだ。

 

 去年からわたしたちは、いったい何を見ているのだろう。(中略)

 

 人跡未踏のオリンピックにしてしまった。

 二〇二一年夏、わたしたちは静かに、いま起こることのすべてを見届ける。

 見届けなければ。               桜木紫乃

 

※胸を尖った風が突き抜けていった。「そうだっ!見届けなければっ!」

 

 

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『コロナ禍下であろうと、一旦始まっちゃえば(大衆は)盛りあがり、開催してヨカッタ!になるさ』。

 

臆面もなくそうホザク輩を含めて、すべてを見届けなければならないっ!オリンピックの意義を沈思する新しい勇気が湧いてきた。まるで、いまの日本を象徴するように、ひと足早く「劣化」したフキの葉の「行く末も見届けなければ」ならないっ!