【スローライフ阿寒】

自然の中に置かれると人は何を、どう、考えるのか、ゆっくり対話しながら生きたい

「鶴の一声」

※中学の校庭からタンチョウの鳴き合いが聞こえる。「コ~」「カッ、カッ」「コ~」「カッ、カッ」。空気を切り裂く大きな声。「鶴の一声」といわれる由縁だ。「コ~」と呼びかけるのは雄。「カッ、カッ」と答えるのが雌。絆を確かめ合うとされてる。

 

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(真ん中の幼鳥を挟んで、タンチョウ一家は中学校のグラウンドを悠々と闊歩する)

 

※タンチョウはツガイになると一生を“夫婦”で暮らす。中には「浮気」する個体もいるらしいが、“夫婦”は概ね生涯を共にするという。「ツルは千年、亀は万年」。「お前100まで、わしゃ99まで」というわけだ・・いやはや鳴き合いの話は耳が痛い。

 

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(保温のため、一本足で立つ親子・・凍て鶴という)

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(7㎝ほどの積雪だと手抜きで碁盤目に雪搔き。後は太陽さんにおまかせ)

 

※ただ、どんなに大きな声でも「鳴き合い」が聞こえない奴もいるようだ。1959年の「安保闘争中」、岸伸介は、国会を取り囲むデモ隊に対し「国会周辺は騒がしいが、銀座や後楽園球場はいつも通りだ。私には『声なき声』が聞こえると宣うたそうだ。

 

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(どうやらコチラが父親らしい。家族の行動を見守っているみたいだ)

 

※この言葉が政治家の金言となったフシがある。自分に都合の良い声は小さくても聞こえるが、都合の悪い話は大声でも聞こえない。そうした評価は世界中に定着した。「バカものっ!民のことが第一だっ!」・・天から「鶴の一声」が降りてこないかなぁ。