【スローライフ阿寒】

自然の中に置かれると人は何を、どう、考えるのか、ゆっくり対話しながら生きたい

「タカハシホタテ」

(お馴染みの夏紅葉)

※えっ、ホタテ貝が陸に上がってきた?いやいや、実はこの貝は約700万年~100万年前のもの。東北地方から~カムチャッカ半島にかけて生息してたホタテ貝の一種「タカハシホタテ」で、「阿寒シェル鉱山」でとれた。そう、阿寒町は「化石の町」なのだ。

(こんなのがゾロゾロ出てくる。色が鮮やかだ)

(内側)

阿寒川の支流、舌辛川の河川敷からは「タカハシホタテ」だけでなく化石マニア垂涎の「アンモナイト」やハマグリに似た二枚貝、シダみたいな葉の化石も見つかる。この化石群を「町おこしに」どうか?そんな提案も、あまり関心を持たれず、結果はボツ。

アンモナイトは拾えなかったが・・)

 

※やれやれ・・・だったが「タカハシホタテ」には、興味をそそられた。現在のホタテとは違い、殻は厚くボウルのように膨らみ耳も大きい。頑丈そうなその姿はまるで仁王像を思わせ、数百万年前(阿寒が海の底だった頃)を想うとロマンがひたひた溢れる。

 

(夏休みの研究課題にはいいと思ったんだが。長期滞在で町にも潤いが)

 

※一つ疑問が出てきた。なぜ「タカハシ」なのか?それはね・・昭和10年(1937年)発行の日本貝類学研究連絡誌での発表。この連絡誌で、樺太庁大泊中学校博物科の高橋周一教授が発見者であったことが、明らかに。そこで命名権は高橋教授に、というワケ。

プーチンよ、アンタの野望で数万年後、こんな光景を見れる子孫はゼロになるかも)

 

※数百万年の時を超えて、「タカハシホタテ」は脚光を浴びた。ロシアのマンモスだって同じだ。「ピョートル大帝」を気取ってるプーチンよ、少しは地球規模の視野を持ったらどうだ。ま、近・現代人類史上すでにトンデモナイ悪名を残してはいるけどね・・