【スローライフ阿寒】

自然の中に置かれると人は何を、どう、考えるのか、ゆっくり対話しながら生きたい

「二人のドーミンショー」

※犬を連れた二人の男が立ち話してる。

 A「いやいや、凍れんなぁ。何度あったべや?20℃はあったべ?」  B「20℃できかないんでないかい?25℃はあったんでないかい」 A「ストーブ点けて寝たのに、おっかあ、寒くて起きやがらん。どもならんけ、代わりに手袋履いて犬の散歩さ」

 

※B「霧氷、すごいけんね。犬も行きたがらん。寒いんだべな、犬も。」 A「だけど、雪でないだけまだマシっしょ、雪なら、雪投げしなくちゃならん。いまんところ道北と札幌辺りは、暴風雪なまら凄いけん、釧路は助かってる。

※B「そう言えばな、昨日、ニュースの続きで『ケンミンショー』っての観たけん、北海道だったら、食べらさるもんザクザクあるさ。『ドウミンショー』って全国発信すればいいのに。ジンギスカンとか、チャンチャン焼きとか、なまらいっぱいあるっしょ!

※A「んだなぁ、なんしろ食材王国だからなぁ、北海道は。番組でやればウチの子らはおだるかもだなぁ。」 B「そう言えばお前の子、随分おがったっぺ?もう何年になるんだっけ?」 A「いやいやあ、もう中学3年坊主だ。高校は阿寒高校がいいだとよ」

 

※B「そうけえ、阿寒高校だらいいなぁ!近くて送迎いらずだし、釧路にも募集かけてるぐらいだからなぁ」 A「そうならいいけどなぁ」 B「さ、行ってみるか、ジョッピン掛ってこなかったから・・最近泥棒多いらしいからな」 A「うん、じゃあな」

 

(タンチョウのねぐら)             ※写真はすべて1年前、去年12月20日撮影

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※丁度1年前の12月20の朝の話だ。ウクライナ戦争は始まっておらず、厳冬ではあったけど、今年より、人々の気持ちは暖ったかかと思う。北海道弁を話す二人の友人の会話を想定して、この一年を振り返ってみた。いろいろありすぎた。かつて松下幸之助が「北海道独立論」を掲げたことがあった。もし宣言したら、日本政府はどうしたろう?

 

北海道弁解説

・凍れる(しばれる)・・痺れるほど寒い   ・20℃・・-20℃(-は入れない)

・手袋履く・・手袋は嵌めない        ・マシっしょ・・マシでしょう

・雪投げ・・雪搔き(雪は捨てずに投げる)  ・なまら・・チョ~、物凄く

・おがる・・大きくなる           ・おだる・・い意気になる、調子に乗る

・ジョッピン掛ける・・鍵かける