【スローライフ阿寒】

自然の中に置かれると人は何を、どう、考えるのか、ゆっくり対話しながら生きたい

 一等米!

夕昏と月が美しい。写真に収めてたら、クロネコヤマトの集配車が止まった。ドライバーが見るからに重そうなダンボール箱を抱えてウチに入ってくる。「ホリウッチャン、ホントに送ってくれたんだ!」。

ホリウッチャンは、長野Uターン時代に勤めた地元広告会社の同僚である。今年の春、定年を迎えて実家の農業に専念することになった。画伯への道はまだ断念していないと言う。
そのホリウッチャンが電話で「米いらないか?」と言った。モチロン「いる」と答えた。で、クロネコヤマトのドライバーが「重いッスヨ!」という量を送ってくれたというわけだ。何しろハンパじゃない。30kgだ。ウチでは半年分ぐらいの量はある。
ダンボールを開けると、懐かしい丸文字の手紙が出てきた。
「ボクがつくった米です。ハゼかけした自然乾燥です。水分は14.2%で理想的です。水は目盛り通りでOKです。自家用で精米したのでヌカ切れがよくありません。ですからよく研いで下さい。たにし、イナゴ、スズメが好んで食べに集まってくる田んぼです。安全、安心の「スズメ米」です。
何だかココロが仄かに温かくなった。
今年、全国の一等米(もっとも品質が高い)比率は、63%。1999年以来の低水準だという。米どころの新潟では、何と21.4%しかなかった。幸い北海道は、88.8%、道産ブランド米「おぼろづき」や「ゆめぴりか」も、順調らしい。

だが、このブランド米もホリウッチャンが送ってくれた米の美味さには敵わない!
ホリウッチャンが送ってくれた米は、一等米じゃないかもしれない。だが、自分にとっては友情が濃密にブレンドされたまがうことなき一等米だ。