【スローライフ阿寒】

自然の中に置かれると人は何を、どう、考えるのか、ゆっくり対話しながら生きたい

2009-01-01から1年間の記事一覧

 今年の重大ニュース!

『今年もいよいよ年の瀬です。8時になりました。では、道東地方のニュースをお伝えします。 釧路市阿寒町では、年末というのに早くも蕗の薹が顔を出し、この10年で最速の芽吹きとなりました。地元では、温暖化もここまで来たかと気味悪がられています。 次も…

 環境コストを払いなさい!

特別天然記念物タンチョウに、最近、アチラコチラで「黄信号」が提示されてる。 写真の中空に浮かぶ「イエロー・バー」がそれだ。 タンチョウに「ここに電線あり!注意せよ!」を警告する標識である。人間社会との共生が進むに連れ、タンチョウの生息地にも…

 餅つき!

この写真、夕方と思いますか、朝方と思いますか? 「夕方!」と答えた人、「ブーッツ!」。 正解は、12月20日朝6時50分、日の出直後の写真です。なぜこの写真が撮れたのかというと、標茶(しべちゃ)の親戚で毎年年末恒例の餅つきに参加したお陰です。例年よ…

 ドバイ・ショック!

いつからかは定かじゃないけど、少年は「地理」が大好きだった。 「社会」の授業はいつもワクワクしていた。教科書に載せられている「火山」や「カルデラ湖」「断層」や「扇状地」、「河岸段丘」、「侵食」や「溶岩流」など、それまで知らなかった言葉が、現…

天体ショー

今年7月22日、日本列島は大騒ぎだった。ことに、トカラ列島喜界島では島を挙げての歓迎に沸きかえった。 そう、日本領土で48年ぶりに見られる皆既日食だった。覚えてる人も多いだろう。 マスコミと天文少年たちのフィーバー振りは凄かった。太平洋上には、皆…

 基地を移転せず! 

「ピーヒョロロ〜」。 北風に乗ってトビの鳴き声が聞こえる。見上げると、いつものトビが上昇気流に乗って悠然と旋回してる。気流を掴む翼の悠然たる動き、尾羽による微妙な操舵・・・。 自力で翔ぶ訳でもなく、風に翔ばされてる訳でもない。鳥人たちが望むのは…

 定点観測

「対象物の変化や移ろいを見ていくのは定点観測が一番だ」などと思ってた矢先、雌阿寒岳がどうもおかしい。 いつもとはちょっと違った部分から噴煙が上がってる、そんな気がした。スワ、新しい噴火か? 慌てて定点観測ポイントまで走った。何かあると必ずいる…

 植物脳!

一体、どうなっちゃってるんだろう? 連日−5℃前後の日が続くというのに、霜の華と草花が同居生活をしてるのだ。 一度はすっかり土の中で眠りに就いた草花が、すっかり蘇生してしまったらしい。 秋咲きのクロッカスが芽を出し、タンポポは花を咲かせ、綿毛を…

 アイヌ語「年老いたヌマ」

阿寒湖の西の山奥に、「年老いた沼」、「大きな沼」がある。友人のブログにはそう書いてあった。 「年老いたヌマ」・・・。阿寒湖からは近いというのに、まだ見たことがない。灯台下暗し、どんなヌマだろう。日頃、友人達から“ヌマさん”とか“ヌマちゃん”と呼ば…

 資源再利用!

昨日、NHKのBS2「熱中時間」という番組で、花火の特殊撮影写真や水滴の中に風景を写す特殊写真が紹介されていた。刺激を受けて、先日撮った空気の結晶写真をチェックしてたら、チョッといいナ、と思う写真があった。 フロントガラスに付着した、「氷花」の写…

 空気が凍りつく!

「タイヘンです!貴方の政治資金に関するリークがありました!」 その瞬間、執務室の空気は凍りついた。事情を知っている数人の男達も固まって動けなかった。「エライことになるぞ!」 というように、「空気が凍りつく」という言葉は、異様な緊張が走ったと…

 北海道産ブランド米!

意外なことだが、都道府県別の米収穫量NO.1は、北海道である。新潟でもない、宮城でもない。 ところが、「へえ〜、北海道で米がねぇ!」と驚く人が多い。何を隠そう、自分も北海道が収穫量NO.1と聞いて驚いたひとりである。昔は阿寒でも湿原でも作られてた…

  世界遺産「知床」の冬

戦後の日本の芸能界をけん引してきた森繁久彌氏が10日、永眠した。享年96の大往生だった。 同氏が作詞・作曲を手がけた名曲「知床旅情」は後に加藤登紀子も歌い、大ヒット曲になった。ご当地ソングの走りといっていい。若かりし頃、飲み屋の閉店時間が近づく…

 ニンゲン算!

ネズミ算は知ってた。だがネコ算は知らなかった。 30年ほど前のある夜、帰宅途中の足元に一匹の子猫が近寄ってきた。四本の脚の先端と、鼻の横に米粒みたいな白い毛があり、他は全身黒の長毛種だった。抱き上げるとしがみついてきた。これがネコ算の始まりだ…

初雪!

いよいよお出ましになりました、冬将軍。 夜中にチェックした時には雨だったのに、6:00には3cmほどの初雪が積もってた。♪雪やこんこ♪とまではいかないが、それでも♪枯れ木残らず花が咲く♪状態になった。 道新によるとここ20年来、北海道では初雪の降る日が半…

悩ましき季節!

広辞苑には、『郷土:生まれ育った土地。ふるさと』とある。『故郷」にもまったく同じ解説がついている。 じゃあ、一体「生まれ育った土地」はどの範囲をもって言うのか? まあ口を尖らせてもしょうがないが、郷土に関しての悩ましい季節が始まった。初冬、木…

 酪農体験ツアー

以前もアップロードしたが、釧路空港には動物園がある。と言ってもホンモノの動物がいるわけじゃない。 この地域に生息するヒグマ、タンチョウ、シマフクロウ、エゾシカなどの動物像達が、空港前の庭に点在し、「Well Come!」と観光客を出迎えるのだ。 その…

共生の難しさ!

「人と自然との共生」「民族と民族の共生」 ここ十数年、環境関連書籍のみならず、新聞やTVのニュース、さらには広告で“共生”という言葉を見かけることが激増した。 その“共生”を目の当たりにするシーンに、先日2度出会った。 最初は友人に会うために出かけ…

体感温度のズレ!

サラサラサラ、ザーザーザー。 裏山から絶え間なくホワイトノイズが聞こえてくる。「雨になったかぁ、けど天気予報じゃ今夜から明日にかけて☆マークだったのになあ・・・」 翌朝、理由が分かった。雨の音に聞こえたのは、実は落葉の音だった。 ヤチダモやアオダ…

農力アップ、脳力アップ、能力アップ!

農の時代である。こんな時代に、遠いとはいえ親戚に農家をもつことはラッキー以外の何ものでもない。 義弟から電話がかかってきた。「標茶(しべちゃ)のアニキがダイコン取りに来いとさ。夜、行けるかい?」。そりゃ、勿論行くさ。 標茶は車で1時間15分ほど…

“故郷”のフシギ!

8泊9日。釧路→東京→長野→東京→釧路と駆け抜け、昨夜帰寒した。 東京では相変わらずの喧騒とナイトライフを愉しみ、郷里の長野・小布施ではキノコ狩りとキノコ汁、そして幼友達との旧交を温めた。なぜかどちらも“故郷”と感じる。 その意味では阿寒も“新しい故…

 数字で語る人生!

2009年のプロ野球全日程が終了した。 パ・リーグは、2年ぶりに北海道フランチャイズ球団「日ハム」がリーグ優勝を果たした。道民としては欣喜雀躍、手の舞い足の踏むところを知らずという状態である。 ゴールデンウィーク明け、ミヤマザクラが満開になった頃…

 北方民族DNA!

雌阿寒岳(めあかんだけ)が冠雪した。青空にクッキリ浮かんでる。 麓の阿寒町でも、一昨日の朝は、今季の初霜が降りた。いよいよ冬将軍がやってくる。 夏の阿寒は快適至極、生命の横溢を満喫するが、冬はアイスランドに変身する。 「虫歯の痛みがねぇ、あの…

台風一過の収穫!

「超大型の台風が上陸しそうだけど、これあげます」。隣人が色鮮やかなホウズキを届けてくれた。天気は上々だけど、どうやら台風に備えて取り込んだらしい。 「でもコチラに来る台風は、殆ど老人になってるからね、超大型ではなくなっているとも思うけど・・」…

中秋の名月!

出てきた、出てきた!待ってた甲斐があった。仲秋の名月だ。 風もない。雲もない、音もない。いや、強いて言えばシーンという音がある。 その空に、名月は凛として昇ってきた。こんなに真剣に月を待ったのは、何十年ぶりだろう。勿論、東京在住時には一度も…

硫黄山、霧多布、納沙布!

「本日は道東の旅にようこそお越しくださいました。もう見学された観光地はおありですか? エッ、摩周湖と硫黄山?そうですかぁ、摩周湖は如何でした?神秘的な体験をされた?それはよかったですね。 で、硫黄山は?ああ、地球の鼓動を感じられたわけですね…

 “五感を鋭くする!”

自然に囲まれて暮らしてると、五感が鋭くなると言われる。 あまり意識したことはなかったが、どうやら五感、ことに嗅覚の方は勝手に鋭くなっちゃったらしい。林の中にもいろいろな匂いのあることを感じられるようになった。「鼻が利く」ようになったのである…

 “晴れの摩周湖”!

質問です。この写真、空を見上げて撮影したか?それとも見下ろして撮ったか?どちらだと思いますか? なかなか分りにくいかもしれませんが、正真正銘、撮影したままの写真です。特殊な操作はしてません。ヒントにもう一枚!コチラでしたらどうでしょう? 実は…

 サクラマスの生命力!

急流の「巻き返し」に真っ赤な紅葉の枝がゆらゆらと揺れてる。 「アレッ、紅葉、どこから流れてきたんだろう、山の上はもう紅葉真っ盛りなんだろうか」。でも待てよ、幾ら山の上でも紅葉にはまだ早すぎる!ヤナギだって青々してるのに…。 その時、「紅葉の枝…

新記録、また新記録!

それは年明けの暖かい1日から始まった。 「今年の冬は暖かいねぇ」こんな挨拶が飛び交い始めたのである。暖かい日は何日も続いた。 日本気象協会北海道支社によると、釧路の1月の平均気温は1910年の観測開始以来もっとも高い気温になった。(と言っても−2.1…