【スローライフ阿寒】

自然の中に置かれると人は何を、どう、考えるのか、ゆっくり対話しながら生きたい

台風一過の収穫!

「超大型の台風が上陸しそうだけど、これあげます」。隣人が色鮮やかなホウズキを届けてくれた。天気は上々だけど、どうやら台風に備えて取り込んだらしい。
「でもコチラに来る台風は、殆ど老人になってるからね、超大型ではなくなっているとも思うけど・・」。口調は意外とノンビリしてた。

10月8日朝7:00、TVのニュースで2時間ほど前、知多半島に上陸したことを知った。台風の目はすでに岐阜高山辺りにあった。進路予測では列島を縦断、東北から北海道にも近づく事を示してた。
「北海道は、明日の朝方。充分ご注意ください」なんとまだ20時間近くある。
12:33、身近な被害の第一報がパソコンに届いた。差出人、豊橋の住人。MLのメンバーだ。
「ようやく、停電から開放されました。うちから車で5分くらいなところでトラック6台が横転、いつも通るところです」。
何と停電が解消してすぐに被害情報が届いたのである。不肖ワタクシも即、「釧路はこれから」と書き込んだ。その後も進路に当たる友人達から、着々メールが届く。TVのニュースと合わせると相当な情報を持つに至った。改めてネットによるリアルな情報伝達速度の凄さを実感した。

さて、台風だが隣人の言ったように思ったよりは雨も風も弱かった。庭にいつの間にか生えてきていたミディトマトも無事強風をやり過ごしたようだ。黄色く熟れたまましっかり枝にしがみついてる。
折れたハコヤナギの枝を整理してると、何と季節はずれのヤナギマツタケまでが、顔を出してる。
思いがけない晩秋の収穫だ。被害のなかったのと相まって、何だか嬉しい。だが、このホッとした気分は何だ!

多くの被災者たちが遭遇した被害を嘆きながら復旧に励んでいるというのに、「ウチは被害が出なくてよかった、助かった!」そんな気持ちがどこかに潜んじゃいないか?
それじゃ某国の前大統領のようなミーイズムじゃないか。台風18号は、そんな困惑も引き連れてきた。
翌々日は朝から、快晴だった。オバマ大統領のノーベル平和賞の受賞ニュースが飛び込んできた。