【スローライフ阿寒】

自然の中に置かれると人は何を、どう、考えるのか、ゆっくり対話しながら生きたい

「世界野球選手権大会(WBC)」

(半世紀使ってる野球老人のグローブ)

 

※「全米プロ野球NO.1を決める優勝決定戦が、なぜ『ワールドシリーズ(世界戦)』なんだ!野球をやってる国はアメリカだけじゃない!ゴーマン中華思想もいい所だ・・」で、思いついたのが、あらゆる国が参加して本物の世界戦を開催するという構想。

 

(ロシアの少年たちにこれらの道具で野球を教えてみたら?・・・)

 

※25年ほど前の話だ。小説を書こうと思った。タイトルは「世界野球選手権大会」。図らずも、いま、列島をフィーバーに巻き込んでるWBCと同じ意味だった。構想提案者は現巨人軍名誉監督の「長鳥監督」(当時の巨人の監督は長嶋監督だった)。

 

※プロデューサーは「ナベトコ読切社主」(当時のナベツネ)にした。構想はヨーロッパリーグ、中東リーグ、ロシアンリーグ、アフリカン南北リーグなど幾つものブロックで覇を競ったトップチームが、ワールドシリーズで世界NO.1を争うというものだった。

 

(グローブは50年前のもの。バットは甲子園組からのプレゼント。帽子は60代に参加してたチーム帽)

 

※だが、40枚ほどで筆が進まなくなる。余りにも膨大な構想だったからだ。「手に余る」。というわけで構想実践は中断したままなのに、その頃からWBCがスタート。20年で世界的競技になった。5回目の今回は「侍ジャパン」が優勝、フィーバーが起きた。

(保護者達が重機で雪掻きした後、残雪グラウンドで練習してる中学生たち)

 

※列島がフィーバーに湧き返る中、ふと気付いたことがある。優勝胴上げは当たり前文化の日本で、メジャーリーガー「ヌートバー」が胴上げを嫌がってるように見えた。胴上げは他人に身を委ねる。が、自立・独立教育で育った者は、身を委ねるのを怖がる。

 

(もうすぐ雪は消える・・・いや、もう一度は来るかも)

 

※スポーツは統一ルールの下行われる「代理戦争」だ。人類の好戦的遺伝子ガス抜きのためには極めて都合がいい。その意味でロシアが「仁義なき侵攻」を停止するのにWBCは役立ちそうだ。が、スポーツも国威発揚と考えるプーチンに「仁義」はあるのか?

 

(おまけ。案の定、いきなり雪。阿寒湖畔ではドカ雪31cm。これで春は5日は遅れる)

 

「この世の春は?」

(2km程離れた牧場。この写真を見れば「はるになる」が正解だ)

 

※四半世紀ほど前の小学校の試験問題。「雪が解けたら何になりますか?」。ある生徒は「はるになる」と答えた。結果は×。正解は「みずになる」。現在は両方とも〇だそうだが、いかにも多様性を認めない日本教育のエピソードと言っていいだろう。

 

(福君、今年は例年よりはるかに早いねぇ。でも、今年もよく来てくれたねぇ)

 

※ほんの10日ほど前まで20~30cm程積もってた雪が、モーレツな勢いで解け始めた。ある生徒が答えたように「はるになる」ようだ。「福」(フクジュソウ)が来た。「猫」(ネコヤナギ)が目を覚ました。「蕗の薹」が去年同様、「復帰」出した。

 

 

※だが、自分の脳内は霞がかかって薄暗い。こういう状況を季語でいう「春愁」というのだろうか?そりゃそうだ。何しろウクライナ戦争をはじめ、国内外とも人間社会は負のニュースばかり。まるで凍り付いてる。世の中、何時春が来るんだ?

 

(今年の「一番蕗」が復帰)

 

※「世界終末時計」は、今年残り90秒を指したらしい。ウクライナ戦争が原因となり、去年より10秒短くなったという。「この世の春」を謳歌してるのは軍需産業だけかもしれない。まずは週末時計の針を止めねば!ロシア国民よ、まずはプーチンを止めよっ!

「御神渡りを経て、ついに雨」

※3月10日。約4か月半ぶりに雨が降った。なんと去年の11月末以来の雨だ。まだ雪解川が岸を削って流れる程じゃないが、春は着実に兆してる。振り返れば、あっちゃんが「阿寒湖の御神渡り」写真を送ってくれてからも3か月。皆、凍りによく耐えた。

 

(フロントガラスについた雨滴。まだ本格的な春雨とは言い難い)

 

※耐えてると言えばウクライナも同じだ。ロシア軍(ワグネル?)の熾烈な攻撃に8か月間耐えてきた「バフムト」。が、最新情報では陥落の危機だという。耐えてるのはウクライナだけじゃない。トルコ・シリアの地震被害でも大勢の被災者が耐えている。

 

(雪解川となるのはもう少し先かもしれない)

自然、水域の画像のようです

(1月2日の阿寒湖「御神渡り」。湖面の氷が膨張、割れて盛り上がる現象)

 

東日本大震災後12年後の日本でも。避難者はまだ3万人以上いるという。気仙沼市リアス・アーク美術館館長の山内宏康氏は、「砂の城」で「想定外、未曾有、千年に一度というのは、歴史と記録に向き合わなかったことの責任逃れに外ならない」と書いた。

 

※考えてみれば人類は天災から逃れては暮らせない。だが過去20万年、ロシアのウクライナ侵攻のように「百年に一度の人災」がどれだけ多かったことか?「阿寒湖の神」は人類に、それらの愚かな「人災」を、湖を渡ることで教えようと頑張ってる気がする。

 

御神渡り:昼と夜との気温差で氷が収縮と膨張を繰り返し湖面の一部が道のように盛り上がる現象。時には1m程も盛り上がることがある。昔の人はこの神秘現象を「神が歩いた跡」として「御神渡り」と名付けた。信州の諏訪湖が有名。北海道でも沢山体験できる。阿寒湖は積雪があると見れないので、この写真は希少価値。後ろの山は日本飛躍名山の一つ、雄阿寒岳

「啓蟄」

※この文字を見ると常に思い出す句がある。

『・啓蟄に引く虫偏の文字のゐるはゐるは(上田千石)』

いつもながら素晴らしい俳句だなぁ、と思う。「冬籠りの虫が地中から這い出る」意味の春の季語「啓蟄」を、見事に漢字にアレンジ!蠢きと言い、ざわつきと言い、視覚や肌触り感に訴えてくる。いやはや、こんなにいい句、詠めない

 

※昨日3月6日は啓蟄だった。虫たちの動きを察したアカゲラのドラミングが庭先に響き渡る。アカゲラも「啓蟄」の日を知ってる如く、だ。さらに「啓蟄」の頃になると、エゾマツだって黙っちゃいない。「根開け」で応えてくれるのだ。

 

(画面中央、白樺の隣の枝を、アカゲラがドラミング。虫を探ってる)

 

※「根開け」(「根開き」とも「根明け」とも書く)、春の季語。雪国ではよく見かける根幹の周りにできる雪穴のことで、雪面に穴が開いたようになる光景をいう。移住当時は、春が近くなり樹の体温が上がるため、と思い込んでたがどうやら違うらしい。

 

(当地じゃ、「雪根開け」ともいう。いよいよ春が近い)

 

※原因の一番は、太陽エネルギー。太陽の光を反射した雪面が樹木に吸収され局所的に樹木の温度を上昇させ、雪解けを促すというもの。その外には、枝の雪どけ水が幹から根本へと流れ雪を解かす。風の流れの影響・・・等々単一の理由ではないらしい。

 

(ここまで大きい「根開け」は珍しい。今年は独特だ)

 

※いずれにせよ「根開け」が観られるようになると雪国の住人達は、夜中、-10℃まで下がろうと「春近し」を感じるようになる。冬籠りしてた人々がモゾモゾと家の外へ出てくる。「人間の啓蟄」・・。その願いは「プーチンを引き擦り下ろせっ!」だっ!

「369日目の朝」

(出口の見えないウクライナ戦争同様、まだ春は遠い)

 

※2月24日。メディアは、ロシアの残虐なウクライナ侵攻を大量の映像とともに振り返った。改めて、ロシアの不当な侵攻に胸が痛む。そしてゼレンスキーの演説は、被侵攻国の当事者しか語れない感動的な演説だった。歴史はこの日を記憶に刻むことだろう。

 

(戦争不安の風が吹きつける空の中を、今日も力強く舞うオジロ。救われる。)


※それにしても、大量の戦争映像は「人類は聖書の時代から全く進化してない」ことを雄弁に物語ってる。残虐侵攻から369日目の朝。悠然と舞う天然記念物のオジロワシが見る景色はどんな景色だろう?そして50年後の人類はどんな世界を迎えてるんだろう?

「利き手と性格」

※たいていの人間には利き手がある。世界の人口の90%近くは右利き。10~13%が左利きだという。しかも男の左利きは女の3倍近く多いのだそうだ。では、動物の場合は?それが、最近、色々な研究からあらゆる哺乳類にあることが分かってきたのだという。

 

(クルルは確かに左利きだ)

※「猫の♂の大半は左利き」だという記事はNWで読んだ。(以前、当ブログに書いたことがある)だが、今回読んだのは犬の利き手の記事だ。「人間ほどはっきりしてないが犬にも利き足はある」と言うのは、英クイーンズ大学のデボラ・ウェルズ准教授だ。

 

エゾリスも利き手があるということになる)

※「犬の場合にも性差があり、♀は右利き。♂は左利きの場合が多い傾向がある」。さらに「利き足と性格に関連があることが分かってきた。両利きの犬は、左右どちらかが利き足の犬より攻撃性が高い」のだという。

 

(NWの記事)

※では、この御仁の利き手はどうなのか?言うまでもなく左手を異様に大きく振って歩く姿に、全世界の研究者達が注目する「プーチン」だ。『あれは、左利きだ』という話は聞かない。一時は「パーキンソン病だ」という噂も流れた。

 

※が、英医学ジャーナル(BMJ)に掲載された記事は別の見解を明らかにした。『プーチン氏の独特の歩き方は『軍事、またはスパイ訓練による「行動的適応」とみられる』。つまり、胸の拳銃を右手で素早く抜くためのKGBの訓練の痕跡、というわけだ。

 

(シマリスは両手利き?)

※元首相メドヴェージェフやセルジュコフ元国防相、セルゲイ・イワノフ大統領府長官、アナトーリー・シドロフ軍事司令官などにも同じ特徴が確認されたという。組織が消滅しても、体の芯に刻印された殺人を厭わない生活習慣。いやぁ、恐るべしKGB

「コロナはどこへ行った」

※その昔、世界を席巻したフォークソングの名曲があった。♪Where Have All the Flowers gone?♪(花はどこへ行った)という曲だ。ピーター・ポール&マリーやジョーンバエズなど、様々な歌手が反戦歌として歌って世界中で大ヒットした。

 

※実は、この名曲はウクライナ民謡にルーツがあるんだそうだ。ロシアの作家「ショーロホフ」の小説、「静かなるドン」の中の一説から着想を得て、ピート・シーガーという人が書いた。その後何番もの歌詞が付け加えられ、今の歌詞になったという。

 

(今日の雪はうっすら。雪掻きにも余裕が。春よ、早く来い!)

 

※歌詞はとても哀しい物語になってる。「花」→「夫」→「兵隊」→「墓場」へ。「どこへ行った?」と問いかけ、「あぁ、いつになったら分かるんだろう」と嘆きつつ「花」に戻る。まるで、現在のロシア・ウクライナの兵士たちの心中吐露みたいだ。

 

※両軍の兵士たちの悲惨さは如何ばかりか?メディアが伝えるのは戦況のみ。兵士の悲惨さは殆ど報じない。不思議なのはコロナだ。「コロナはどこへ行っちゃったんだろう?」コロナはロシアからもウクライナからも撤退したんだろうか?

 

(出窓に寝るクルルを撮ったら、ユーレイ写真になっちゃった)

 

※人類史上最多。1億人以上の死者を出した「スペイン風邪」は、第一次世界大戦塹壕の中から始まったという。ウクライナ東部、南部戦線の塹壕の中では何が起こってるんだろう。「花はどこへ行った」同様、「兵隊」→「コロナ」→「墓場」へと循環・・

 

※日本では減少してるコロナだが、ウクライナ戦争中の「ゼロコロナ」は、あるはずがない!♪あぁ、いつになったら収まるんだろう♪ ♪あぁ、いつになったら分かるんだろう♪ ♪あぁ、いつになったら戦争やめるんだろう♪プーチン、人類を破壊するなよっ!