【スローライフ阿寒】

自然の中に置かれると人は何を、どう、考えるのか、ゆっくり対話しながら生きたい

「深い眠りは、ピンクノイズから」

※「ノイズ」とは雑音や騒音、通信機器やTVでは邪魔者とばかり思ってたが、実はそうでもないらしい。「色付きノイズ」は真逆の効果が有るという。例えば「ホワイト」は集中力を高めたりリックスを促す。ストレス軽減、赤ん坊の寝つきをよくしたりする。

 

(ようやく春の目覚め。見る人間には、ピンクノイズ=深い眠りをもたらしてくれる)

 

※「ピンク」は「ザー」という雨音や滝の音、また小鳥の鳴き声や小川のせせらぎのような脳に心地よい周波数。睡眠中に「ピンクノイズ」を流すと深い眠りの時間が伸びるだけでなく、脳波が調整され若い人の記憶力が向上するという研究もあるそうだ。

 

(ここには、ノイズ(雑音)はない。春の兆しはあるが、冷たい北風が吹いてる)

※3月15日は世界睡眠デーだった。睡眠は万物にとって生きるために重要な休息。「ピンクノイズ」は、良質な睡眠と深く関係があることが分かってきたと研究者は言う。「ニューロンが外部の音の周波数と共鳴し、精神安定、良質な睡眠に繋がるのでは」。

 

(牧場にあるのは「ホワイトノイズ」。のんびりして春を待つ光景)

※この関係は、20年ほど前から研究が進む”1/fゆらぎ”現象が作用してるようだ。因みに”1/fゆらぎ”現象は、自然界にないものはないらしい。ろうそくの炎の揺れ方、スカートの揺れ、心拍の間隔、また、歌手の声では美空ひばり宇多田ヒカルなども・・。

 

(羆はまだ目覚めてはいなさそうだ。「目撃注意」の立て札はない)

※背景には難解な物理学があるようだが自分にとっては、少し兆しつつある春の足音に”1/fゆらぎ”を感じて心地いい。眠りの質も極寒時に比べてかなり改善してるようだ。だが、血に彩られた「戦争ノイズ」は、質の悪い眠りしかもたらさない。

 

                 ★

現象としては日常的な光景だが、科学的には難解な”1/fゆらぎ”。パワー「スペクトル密度」が周波数に反比例する現象で、規則性と突発性が適度に組み合わさったものだという。家電製品などにも応用されてるが、工業規格により作られる人工物には1/fゆらぎが不適だとという。つまり人工物は人間に癒しを与えないらしい。