【スローライフ阿寒】

自然の中に置かれると人は何を、どう、考えるのか、ゆっくり対話しながら生きたい

「御神渡りを経て、ついに雨」

※3月10日。約4か月半ぶりに雨が降った。なんと去年の11月末以来の雨だ。まだ雪解川が岸を削って流れる程じゃないが、春は着実に兆してる。振り返れば、あっちゃんが「阿寒湖の御神渡り」写真を送ってくれてからも3か月。皆、凍りによく耐えた。

 

(フロントガラスについた雨滴。まだ本格的な春雨とは言い難い)

 

※耐えてると言えばウクライナも同じだ。ロシア軍(ワグネル?)の熾烈な攻撃に8か月間耐えてきた「バフムト」。が、最新情報では陥落の危機だという。耐えてるのはウクライナだけじゃない。トルコ・シリアの地震被害でも大勢の被災者が耐えている。

 

(雪解川となるのはもう少し先かもしれない)

自然、水域の画像のようです

(1月2日の阿寒湖「御神渡り」。湖面の氷が膨張、割れて盛り上がる現象)

 

東日本大震災後12年後の日本でも。避難者はまだ3万人以上いるという。気仙沼市リアス・アーク美術館館長の山内宏康氏は、「砂の城」で「想定外、未曾有、千年に一度というのは、歴史と記録に向き合わなかったことの責任逃れに外ならない」と書いた。

 

※考えてみれば人類は天災から逃れては暮らせない。だが過去20万年、ロシアのウクライナ侵攻のように「百年に一度の人災」がどれだけ多かったことか?「阿寒湖の神」は人類に、それらの愚かな「人災」を、湖を渡ることで教えようと頑張ってる気がする。

 

御神渡り:昼と夜との気温差で氷が収縮と膨張を繰り返し湖面の一部が道のように盛り上がる現象。時には1m程も盛り上がることがある。昔の人はこの神秘現象を「神が歩いた跡」として「御神渡り」と名付けた。信州の諏訪湖が有名。北海道でも沢山体験できる。阿寒湖は積雪があると見れないので、この写真は希少価値。後ろの山は日本飛躍名山の一つ、雄阿寒岳