【スローライフ阿寒】

自然の中に置かれると人は何を、どう、考えるのか、ゆっくり対話しながら生きたい

悩ましき季節!

広辞苑には、『郷土:生まれ育った土地。ふるさと』とある。『故郷」にもまったく同じ解説がついている。
じゃあ、一体「生まれ育った土地」はどの範囲をもって言うのか?
まあ口を尖らせてもしょうがないが、郷土に関しての悩ましい季節が始まった。初冬、木枯らしの頃に開催される都道府県駅伝のことである。

第25回東日本女子都道府県駅伝記念大会で正真正銘の故郷、長野県が初優勝した。第二区から一度も首位の座を明渡すことのない、独走での優勝である。バンザ〜イ!
だが、50年近く住んでた東京は優勝候補だったのに序盤から遅れている。今住んでる北海道チームも後尾に付けている。
「選手達は、郷土の人の思いをのせて一秒でも、一歩でも早く、中継所めざしてひた走っています」
絶叫調のアナウンサーの生中継が入る度、東京、北海道も故郷である「複数ふるさと応援団」としては、股裂き状態になる。こういうのを「正の葛藤と言うらしい」
これから年末に向けては駅伝シーズンだ。東日本女子に限らず、男子、さらには男女都道府県駅伝、はたまた男女高校駅伝と、是が非でも見たい駅伝が目白押し。いずれも郷土意識を痛くシゲキされるものばかりだ。暫くは「ふるさと葛藤」だらけの悩ましい季節が続きそうだ。

血圧上がってるかもしれないと思ったが、意外や意外、普段よりグッと低かった。悩みや葛藤は血圧に反映しないのかなぁ。いやはや。