【スローライフ阿寒】

自然の中に置かれると人は何を、どう、考えるのか、ゆっくり対話しながら生きたい

 定点観測

「対象物の変化や移ろいを見ていくのは定点観測が一番だ」などと思ってた矢先、雌阿寒岳がどうもおかしい。
いつもとはちょっと違った部分から噴煙が上がってる、そんな気がした。スワ、新しい噴火か?
慌てて定点観測ポイントまで走った。何かあると必ずいるはずのカメラマン達は、まだいなかった。
もしかしたら出し抜けたかもしれぬ。スクープだ。
撮ってきた写真を去年の11月19日のものと比べてみるが、拡大率が違うので何とも言えない。

夕方にかけて、目を皿にしてニュースを見た。だが、雌阿寒岳のニュースは出てこない。翌日の新聞も無言だった。どうやら特別変化があったわけじゃないらしい。
では、あれはなんだったんだろう。確かに変化してるように見えた。もっとも、去年の写真とは拡大率だけじゃなく、多少アングルが違う。これじゃ定点観測とは言えない。だが、それにしてもフシギだなぁ。
ハタと思い当たったことがあった。「もしかしたら、自分の目、脳内回路が変わったのかもしれない!」。
子供の頃、物凄く大きく見えた家が何年かたってみたら、そう大きくないと思える!そう、あれと同じだ。
残念ながら自分の変化に対しては、自分では定点観測が出来ない。う〜む、悩ましい・・。