【スローライフ阿寒】

自然の中に置かれると人は何を、どう、考えるのか、ゆっくり対話しながら生きたい

2009-01-01から1年間の記事一覧

 「9.11」後8年!

「オレは60年生きてるけど、今年は100年に1度の異常気象だね、間違いなく!」 酪農家のオジサンが力を込めてそう言ったのよ、と床屋のオバサンは言った。「60年しか生きてないのに100年に1度!と言うのもヘンだけど、恒例のヒマワリ祭、全滅で中止になった…

 「村」のイメージ!

「あなたがもつ春のイメージって、どういうもの?」 こんな質問を団塊の世代の人たちにぶつけたことがあった。 圧倒的に多かったのが、「牧場にね、小川が流れてて、牛がのんびりモーッと啼いてる、そういうイメージだね。」。どの答えも似かよってた。小川…

 「友愛」!

“コミュニケーション”の本来的な意味は「知らせる、伝達する」である。だが、そこから転じて、「情報[意見、気持ち]を(相互に)伝えあう」という双方向の関係性も包含してる。 これを「対話」と置き換えてみる。すると、実にいろいろな「対話」があると思え…

 「100年後の大予測」

「世界は100年後、どうなっているか」 今から108年前の1901年、報知新聞(今のスポーツ紙じゃない)は科学者らの意見を参考に「20世紀の大予測」を発表した。それを読むとテクノロジーの分野では「無線電話」「写真電話」など、予測が驚くほどの精度で当たっ…

 カラスアゲハ!

ジッと待つ。息をひそめる、身じろぎしない。1本の杭になって、紫色のユリを凝視する。ある隣人はこの花を「鉄砲ユリより遥かにデカイから、大砲百合」と名づけた。 「カサブランカだよ」というご婦人もいたが、「カサブランカは白だべさ。紫色はあるのかい…

 オリジナル曲「タピラスソング」!

アキグミの実がはちきれんばかりに膨らんでる。 懐かしい!子供時代に、もいではよく食べた。甘酸っぱさが刺激的だった。ほろ苦さもあった。「赤ずきんちゃん」や「グリム童話」をイメージしたりもした。いつも自然と共にあった子供時代の思い出のひとコマで…

誇り!

暑いのが大好きである。「どれだけ暑くてもヘッチャラ」だ。夏でも日向ぼっこするし、大体、相当暑くても汗を掻かない。(モチロン、冷や汗やアブラ汗はよく掻いている)。 バカバカしいが、それは、暑さにゃ強い!という妙な「誇り」になっていた。 ところ…

 フィッシング!

15:10。 「2時間だけだよ。晩メシまでには帰ってこなくちゃならん。それにしても暑いなぁ、ようやく夏だね。今年は夏がないかと思ってた。何しろ6月も7月も雨ばっかりだったからなぁ、嬉しい限りだね。川、水量どうだろう」 15:20。 「ウ〜ン、水量はまあま…

世界天文年!

50歳以上の方々への質問です。 「40年前の1969年7月21日、あなたはどこにいましたか?何をしてましたか?」覚えてない人も多いかもしれない。でもこの出来事を言えば大抵の人は思い出すだろう。 『人類初めて月に立つ』 そう、アメリカの「アポロ11号」が人…

  YOSAKOIソーラン!

たった1人の熱い“思い”が世の中を動かし、やがて大きなうねりとなって日本全国の若者達を、波の中に巻き込んでいった! 札幌の2大祭のひとつ、「YOSAKOIソーラン祭」の話である。 18年ほど前、ある大学生(北大)が土佐高知に旅をした。彼はそこで「よさこい…

地力!

「力」の時代である。 「労働力」「政治力」「原子力」は言うに及ばず、最近では「老人力」「人間力」、果ては「芸力」「酒蔵力」なども頻繁に使われるようになった。 この分じゃ名詞に「力」さえ付ければ、何でもOKということになりかねない。 「力」の氾濫…

  コラボレーション!

その音はまるで地を駈ける羆の咆哮のようでもあり、時には吹きすさぶ烈風のようでもあった。 アイヌの民族楽器、ムックリの音である。切り身を入れた竹を口に咥え、糸を引っ張りながら音を出す。口琴の一種で、口の格好を変化させることによって、いろいろな…

 「天恵」「天刑」

世界三大夕陽というのがある。バリ、マニラ、そして何と釧路だ。 ジブラルダル、マニラ湾、マラッカ海峡という説もあるが、何れにせよ、夕陽が美しい都市ということになるのだろう。 そもそもこの世界三大夕陽を決めたのは誰か?どうやら、世界を股にかける…

続・脱皮!

彼のセミの脱皮・羽化には続きがある。 初飛翔が気になって、何度も見に行った。初飛翔の瞬間を見てみたい、とスケベ心もあった。 小雨の中、彼(もしくは彼女)は飛び立つ気配も見せなかった。相変わらずジッとしたままだ。 1日経った。朝から快晴。3日ぶり…

脱皮!

「生きる」という意味は何なんだろう。紅葉の小枝の上にそれを見た。 セミの羽化である。そのセミは、いままさに羽化を終えたところだった。抜け殻に止まって微動だにしない。いや動けないのだ。羽がまだ飛べるほどには乾いておらず、全身が薄い緑だ。濃い茶…

終の棲家!

「いやぁ、やっと目的地に到着したらしい。おやおや、石楠花が咲いてるじゃんか。フムフム、景色はそう悪くない。緑が一杯だ。 それにしても疲れたなあ。定住先に着くまで、随分時間がかかった。 何しろ「この家のオバサン」に水を混ぜられ、こねられ、千切…

メジャー・ファーム!

イチロー、松井秀喜、松坂、岡島など、日本人がMLB(日本語訳:大リーグ)で大活躍してる。 だが、MLBで活躍できる選手はホンの一握りだ。大半はファームで汗と土にまみれて、メジャー昇格を目指しながら下積み生活を送ってる。 ファームの原義は「契約する…

 食料危機!

「ワッ、米ビツが空っぽだ!」。 少年時代、ジワジワと来る恐怖感の最たるものは、それだった。若い人(といっても50代まで含むのだが)にはあまり体験のない恐怖感に違いない。だが敗戦直後に食糧難を体験した人々には、苦い思い出である。「家族の食べる、…

国立公園釧路湿原上空450m!

二つの国立公園に囲まれて住んでいる。ひとつは、阿寒湖、摩周湖、屈斜路湖などを含む、阿寒国立公園。もうひとつは、丹頂鶴の生息地として知られる日本最大の湿原、釧路湿原である。 その釧路湿原の上空を再び飛ぶ機会に恵まれた。 名物の霧が晴れてきた朝4…

ノーザン・ハワイアン(北のハワイアン)

SFファンタジー作家「レイ・ブラッドベリ」の短編には、水星が舞台のストーリーがよく登場する。例えばこんな具合だ。 一週間は雨で始まり、雨で終る。雨は延々と降り続き子ども達を閉じ込める。ただ、1日のうちホンの1時間だけ太陽が出る。子ども達は、嬉…

 「幸せ探し」!

♪三つの葉は 希望信仰 愛情のしるし 残るひと葉は幸 求めよ疾(と)く その葉♪ 年配者、ことに女性にはこの歌詞を覚えてる人も多いんじゃないだろうか?アイルランド民謡「四葉のクローバー」(R.E.ロイテル・訳吉丸一昌)の一節だ。 明治14年(1881年)小学…

化ける!

もう何十年も売れなかった。だが、彼女はメジャー歌手を目指してた。 ドサ回りや地方のキャバレーなどで酔っ払いのオジサンたちにお酌をしながら、いつかはNHK紅白歌合戦への出演を夢見ていた。「諦めてなるものか!」 ある日突然、レコードが売れ始めた。 …

「たんぽぽのお酒」

夏も近いというのに、阿寒では「雪」が降ってる!純白の「雪片」が次から次へと西風に舞い、降ってくる。いまにも町中が「雪」に埋もれそうだ。 「雪」の正体は、実はタンポポの綿毛。この2〜3年で急激に生存圏を広げた張本人である。 一体震源地はどこか、…

 独活の大木

独活。なぜこの文字を「ウド」と読むんだろう? 開いてみれば「独り」「活きる」である。“山独活”ともなれば、世間の風など我知らず。泰然自若の仙人みたいな趣がある。 だが、山ウドは株となって群生してることも多い。決して「独りで活きてる」ワケじゃな…

ビフォー・アフター

ダイエット方や毛はえ薬の広告には大抵、使用前・使用後の写真が大きく掲載されてる。見る側のモチベーションがきわめて高いだけに、その効果は大なるものがあると言われてる。 で、チョッと真似してみることにした。訴求テーマは草刈効果である。 5月に入っ…

子育て最前線!

学校帰りの小学生が大きな声で言う。「こんにちわ!」。 いまや挨拶の出来ない若者が多い中、けなげな挨拶は感動的である。これは親の教え方なのだろうか、地域ぐるみの指導の成果なんだろうか? 何れにせよ、「少なく産んで、しっかり育てる」。若い世代の…

空洞化!

すぐ近くでカッコウが鳴いてる。まるで高原のように清々しい。 だが、その清々しさのすぐ隣には見えない翳が潜んでると言うことも忘れちゃならない。 民主党「鳩山丸」が船出した二日後、道東は大雨、強風の荒れた天候となった。跳ね上がるしぶき、吠える木…

草食系男子!

「一夫一婦制は、すでに原始時代には存在していた」 そんな記述を読んだ記憶がある。あれは確か、S.Iハヤカワの「思考と行動における言語」の一節、『結婚』という概念を説明する箇所だったと思う。S.Iハヤカワは、日系アメリカ人の高名な言語学者である。 …

ステルス・ヘルス

野菜嫌いの子どもに野菜を食べさせるのは、なかなかシンドイ仕事だ。 「カラダにいいから、ね」という言葉は殆ど効果がない。ならば!と肉と絡めた野菜料理を出す。すると、子どもは器用に肉だけを取分けて食べ、野菜を残す。 どうしたら、子どもに野菜を食…

タイムスリップ!

カウンター席で男がひとり、ショットグラスを傾けている。 キチッと締めたストライプのネクタイ。見るからに値の張りそうな上品なスーツ。整った髪と知的な眼差し。グラスをもつしなやかな手。 外資系の金融関係者か。それとも海外出張帰りの商社マンか。い…