【スローライフ阿寒】

自然の中に置かれると人は何を、どう、考えるのか、ゆっくり対話しながら生きたい

 「友愛」!

“コミュニケーション”の本来的な意味は「知らせる、伝達する」である。だが、そこから転じて、「情報[意見、気持ち]を(相互に)伝えあう」という双方向の関係性も包含してる。
これを「対話」と置き換えてみる。すると、実にいろいろな「対話」があると思えてくる。
例えば、「運転は道路との対話である」「陶芸は土との対話である」「政治は国民との対話である」といった具合だ。
「対話」の重要性は言うまでもない。「対話不足」はトラブルの素になるからだ。
今年のウチの野菜づくりがそうだった。
カボチャもジャガイモも、カイマメもミニトマトも不作、大敗だった。ミニトマトは春のうちに霜で全滅!ジャガイモも花の咲かないうちに収穫期が過ぎた。(ホンの少量、収穫できた)
カボチャとカイマメは、収穫期までかろうじて育ってたが、ある朝、なくなってた。エゾシカが食べちゃったのである。
反省は大なるものがある。ミニトマトは、植えるのが早すぎた。ジャガイモは、連作、それも畝をつくらなかった。カボチャとカイマメは、鹿除けのネットを張らなかった。
異常な長雨、日照不足に大きな原因があるとは言え、「天候との対話」、「大地との対話」、「環境との対話」を怠った結果である。
8月30日、自民党は歴史的大敗を喫した。
幹部から反省の弁が聞かれた。「国民の声を同じ目線で聞き政策をつくることが足りなかった」。「対話」の欠如と言っていい。
同じ日、鳩山由紀夫次期首相は民主党代表は、社民党国民新党に連立政権樹立のための協議を呼びかけた。「対話」重視の姿勢が見て取れる。
氏の座右の銘「友愛」は、祖父一郎氏が現在のEU(欧州共同体)に繋がる先駆者、クーデンホフ・カレルギー唱える「友愛革命」に共鳴したことから、鳩山家では家訓になってるという。
「友愛」は、英語で開けば「YOUーI」。そう、あなたと私だ。別の言い方をすれば「YOU愛」だ。
さて、これからこの「対話」重視の「YOU-I」は、どんな展開になるのだろうか?近視眼的になることなく、長い目で見ていかねばならぬだろう。
不肖ワタクシも来年の豊作を夢見て、「大地との対話」「環境との対話」にチエを絞らなけりゃならない。それも「YOU−I」か、だって?モチッ、自然との「YOU−I」です。