※人類史上、これほど「いのち」が大切にされる時代はなかっただろう。「ヒューマニズム」「人道支援」が世界中の価値観のキーワードとされ、基本的人権、生存権など個人の生きる権利が保障されるようさまざまな国際機関が努力を続けてる。
※だがその一方で、これほど「いのち」が粗末に扱われてる時代もなかった。紙面や画面には連日、吐き気を催す残虐行為がこれでもか、これでもか、と犇めき合う。この測り知れぬ矛盾…。
(咲き始めの幼ヒマワリ(向日葵)。幸せの黄色が与えてくれる確かな希望…。7月31日撮影)
※残念ながら「いのち」の軽重は人類すべてが平等なわけじゃない。貧困や無知、宗教観、また独裁など人的、政治的要因によって、“いのち値段”には著しい格差があることも事実だ。それにしても、昨今の“いのちの軽さ”あまりにもヒド過ぎる!
※日航機ハイジャック事件で莫大な身代金を払った時、元首相福田赳夫は「人命は地球より重い!」という名言を吐いた。当時、国内外から批判を浴びたが、では、いま日本人の“いのちの軽重”はどれくらいなのか?また“値段は幾ら”なのか?
(ソフィアローレンのひまわりは、戦場から帰らなかった夫をロシアへ探しに行く哀しい映画だった。8月2日撮影)
※ヒマワリがようやく咲き始めた。別名「日輪草」と呼ばれるヒマワリの花言葉は、「私の目はあなただけを見つめる」。「愛慕」「偽りの富」…もあった。残虐なニュースに囲まれる日々、「私の目は政府だけを見つめる」。政府が主張する「偽りの富」を見つめる…。ウチの向日葵はそう言ってるような気がします。