【スローライフ阿寒】

自然の中に置かれると人は何を、どう、考えるのか、ゆっくり対話しながら生きたい

“ネコノミクス!”

※猫の後ろ姿がとても好きだ。在京時代、時々小田急線の梅が丘近くの土手で、疾走する電車に背を向けて遠くを見てる猫を見かけた。他者を寄せ付けぬ圧倒的な孤独感と寂寥感、我が道を惑わず行く覚悟…。その背中は、そんなものを語ってるように感じ取った。
※電車が通りすぎる一瞬の光景ではあるが、その後ろ姿が言葉にできないほど好きだった!「ネコの本質は、きっとこれだっ!」その映像が今も抜けない。ウチの猫も同じだからである。
※道新コラムの「卓上四季」で、面白い記述を読んだ。▼『猫ブームである』と書き出しで、出版やCMなど、経済効果は2兆円にも及ぶらしく「ネコノミクス」なる造語も生まれたという。

※『▼行き過ぎた管理のせいもあって閉塞感が覆う世の中だ。飼い主に従順な犬よりも自由気ままな感じの猫に目が行くのも、そうした世相の反映か。日当たりのいい縁側で背中を丸めて気持ちよさそうにしている姿を見るだけでも癒される。

※▼だがそのジッとしているのが関節炎の痛みのせいだとしたら、どうか。日大の研究チームの発表によると、猫は高齢になるほど関節炎にかかる傾向が強まり、11歳以上の罹患率は9割を超えるとのデータもある。しかも今のところ根本的な地療法が見つかってないから厄介だ▼物言えぬ猫が“高齢化の痛み”にじっと耐えているのかもしれないーーーそう考えると、切なくなる』「ネコノミクス」どころの話じゃないッ!

※だが、本当に厄介なのは人間にもある症状ということだッ!我が身も多発関節炎に侵され”高齢化の痛み”に耐えることになった。モノは言えるが、根本的な治療法はないッ!
※世界中の政治家や社会体制に物は言っても、“多発関節炎”が完治する見込みはない。痛みにじっと耐えるしかない。小田急線の猫ももしかしたらそうだったのかもしれぬっ!猫の後ろ姿を見るたびにそう思うようになった。

★こんな俳句を見つけた。
・恋猫や世界を敵に回しても

スバラシイっ!