【スローライフ阿寒】

自然の中に置かれると人は何を、どう、考えるのか、ゆっくり対話しながら生きたい

 耐寒DNA!

みすぼらしい、と思わないで欲しい。そりゃあ、外から見りゃ身はぼろぼろ、枯葉を離しもせず身に纏い続けてるのはみっともないとも思う。だが、緑の葉に注目して欲しい。何と、この酷寒の地阿寒にあって、まだ落葉もせずに春を夢見て頑張ってるのだ。
通常だと「クヌギ(ドングリの木)」は、秋、並み居る照葉樹の中でも最も早く落葉すると言われてる。いま、ウチに残ってる13鉢のクヌギも、去年10月下旬には殆どが葉を落した。末枯れだ。だが、コイツを含む3鉢だけは、葉を全部は落さなかった。
勿論、玄関の中には入れてある。ブリザードや零下15℃の寒気に直接触れてるわけじゃない。だが、玄関だって、零下5℃まで下がることだってある。その寒さに耐えて、葉を落さないでいるのだ。
人間にはやたらに寒さに強い人種がいる。冬が来るとやたら元気になるヤツラがいる。彼らは何回もの「氷河期」を生き抜いてきた「耐寒DNA」を何千個も持ってるに違いない!
果たして3鉢の「クヌギ」は「耐寒DNA」を幾つ持ってるのだろうか?
もしかしたら単に、DNAの問題だけじゃないのかも。芯の強さ、環境に負けぬ適応力、もっと言えば、情況変化に動じない胆力…いささか非科学的だけど、そんな意思も持ってるんじゃ?との疑念も生まれてくる。
そういえば、植物に声を掛けると彼らも微妙に反応するという研究結果がある。
「ガンバレ!ガンバレ!枯れることなかれ!キミらが元気だとエネルギーと希望が湧いてくる!」
他に掛ける言葉、何かないかなあ?
今日はこれから今年初上京する。