雪にとってはラクチンかも知れぬが、木にとっては実に迷惑に違いない。
何しろベッド代わりに利用され始めてもう一ヵ月半にもなる。まるで綿帽子のように乗っかったまま落ちてくれない。恐らくあと一ヶ月はこの状態が続くんだろう。
ベッドとなってるこの木は、コクワの木。マタタビ科マタタビ属のつる性植物(猿梨とも呼ばれる)。果実はキウイフルーツを無毛にした緑色の2〜3cm程度の大きさ。その果実酒を愉しむ愛好家は多い。
しかし栽培が難しい木で、各地で始まった人工栽培は諦められたらしい。
近所の人の話では「“木難しい奴”ですよ。4年前には豊作だったけど、それから全然成らない。誰かが枝を引っ張ったからかもしれない」。
確かにこの3年間は期待とは裏腹に、殆ど結実しなかった。
今年もこの分じゃ、実はつかんだろうなぁ。あ〜あ、呑ん兵衛としてはなぁ・・・。