【スローライフ阿寒】

自然の中に置かれると人は何を、どう、考えるのか、ゆっくり対話しながら生きたい

Keyは、住まい!

人も動物も棲家を必要とする。人はそれを住居と呼び、動物のそれを巣と呼んでる。
「いやぁ、ごく近くにエゾフクロウの巣があるんだよ」と友人は言った。ついでに撮ってきた写真を見せてくれた。
モコモコで何とカワイイ!んだろう。何だか子どものフクロウみたいだ。羨ましいなぁ、自分でもぜひ撮ってみたい!と言うわけで密かに教えてもらった場所に向かった。

ハハァ、この木かぁ。確かにヤチダモの古木には大きな穴があった。だが、エゾフクロウがいる気配はない。静まりかえったままだ。昼間は眠ってるんだろうか?それともカメラの眼から避難しちゃったんだろうか?
小1時間待ったが、巣穴に変化は現れなかった。もしかしたら別の巣に避難してしまったのかもしれない。
巣穴だけカシャッ。だが、何だか物足りない。普段の暮らしをしてる場面を見たいのだ。
「そうだ、近くに別の巣穴があったっけ!行ってみよう」。だが、残念ながらここも住人の気配はなかった。
天変地異があったわけじゃないが、どちらの巣も快適じゃなくなっちゃったんだろうか?もしかしたら、一時は快適な住まいだったのが、最近、目に見えない脅威があったのかもしれない。

(ハコヤナギの木に建築された巣穴。家主はゲラの類だろうか)
東日本大震災の被災者を支援する仮設住宅の建築が遅れてるという。建設が決定された仮設住宅7万2000戸のうち、建設に向けて動き出したのはまだ15%しかないという。
緊急事態が一段落すれば、住は復興の鍵と言っていい。いろいろな障害はあるんだろうけど、被災者が出来るだけ早く住みやすい環境への入居を祈るばかりだ。国も行政もそのために全力を傾けなけりゃならない。
それにしてもエゾフクロウは、どこかへ旅立っちゃったんだろうか、それとも一時避難から戻ってくるのだろうか?無事な顔を見たいものだ。
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