【スローライフ阿寒】

自然の中に置かれると人は何を、どう、考えるのか、ゆっくり対話しながら生きたい

 「タラ」「レバ」無し!


(牧場の中の一本ザクラ。知ってる人は限定されてる)
※阿寒は、山菜シーズン真只中に突入した。コゴミ、ミツバ、フキ、タラノメ、ヤマウド、そしてワラビもそろそろ…の筈だ。もう移住7年目。どの時期に、どの山に入れば、それらを収穫できるかは把握できてる。

(21日にチェックに行った際に出ていた幼芽。一週間後には跡方もなかった)
※オホーツク地方が日本でイチバン暑い日を記録した27日、タラノメ採りに出かけた。「山へ入る」と言ってもいまなら間道沿いに出てる…はずだ。クルマで行くだけである。だが、その便利さは近年、大きな脅威になってる。
※脅威は的中した。無い!と言うより、小さな芽まで毟り採られて殲滅状態だ。中には太い枝をバキバキに折られてるタラの木もある。「ヒドイ!」まるで、一木一草も残さず焼き尽くした空襲跡のような光景だった。

(奇跡的に見つけた成長したタラノメ。崖の中にあったので採りたくても採れなかったようだ
※「自分とこで食う分だけにしときゃいいのに、根こそぎ持ってくんだ。そうさな、もうじき無くなっちまうだろさな」かつて名人が嘆いてたとおりの光景が目の前にあった。収穫欲。洞穴時代から続いた人類の“業”とも言えよう。
※愕然としたのは、自分の中にも“業”を発見したからだ。『昨日は日曜日だったからなぁ、大勢人が入ったんだ!一昨日来「レバ」よかったなぁ…、一昨日だっ「タラ」採れたろなぁ…』。「タラノメ」だけに「タラ」が耳に残った。

(移住翌年の春。義弟とこんなに沢山…。う〜む、ハゲタカだ。反省!今じゃ5個ほど、天ぷらにできればいい)
※スポーツでは「タラ」「レバ」は禁句だと言われる。そりゃそうだ、結果がすべて、結果はひっくり返ることのない事実なんだから…。
※じゃ、コチラはどうだろう、「アベノミクス」。長期金利と株価の乱高下で、「タラ」「レバ」を連発してるハゲタカはかなり多いような気がする。ま、自分の“業”を棚に上げて、こう言うのも失礼極まりないんだが…。