【スローライフ阿寒】

自然の中に置かれると人は何を、どう、考えるのか、ゆっくり対話しながら生きたい

“初”はお好き?お嫌い?

※歳時記で「初」のつく季語を数えたらなんと194もあった。その概ねはチョッとお祝い気分が含まれてる。例えば「初日」とか「初節句」というものだ。「初」は、やはり近未来へのワクワク感がかなりの部分包含されるようだ。
※だが、北国の住人にとって「冬」や「雪」などに関する「初」は、余りウレシクないのが本音だ。「初氷」はついに進軍してくる冬将軍の先遣隊だし、「初霜」はすぐ先の冬籠りを意味する。

(「初積雪」を心待ちにする人達もいる。子供やスキーファン、スキー場や除雪関係者などだ)
※24日、北海道は全道的に“雪”だった。札幌では「初氷点下」に「初積雪」が重なり、一気に44cmも積もった。阿寒でも「初積雪」、25cmを越えた。住民は「初除雪」に汗を流さねばならなかった。

(川端康成じゃないけど「目が覚めたら一面の銀世界だった」)
※実は「初積雪」や「初冠雪」などは季語にはない。「初雪」には、多少のワクワク感も感じられるが、「初積雪」は「積雪」に「初」を乗っけた「わびさび」の香りもない科学用語と言っていい。
※さらに言えば、冬将軍の進軍に対する不安感や、負担感、嫌悪感のニュアンスさえも「初積雪」には、感じられる。そういえば、最近の「初」には、こういう使い方が増えてきてないかっ?

(翌日は晴れだという。除雪するか、そのまま待つか?結局、後のことを考えて除雪を選んだ)

※今一番見たくない“初”、それは自衛隊南シナ海への「初派権」や、憲法9条改正「初動議」などの見出しにある“初”だ。そう遠くない将来、いきなりドスンと見ることになりそうな予感があるっ!

★今日も夜から大荒れの予報だ。ただ、本州も冷え込むらしい。気候がもたらす連帯感が生まれてきた。地域差や経済格差を超えた大きな連帯感…。さすれば、骨太な「国民連合政府」構想、ネーミングは「国民連帯政府」が良かったような気もする。