【スローライフ阿寒】

自然の中に置かれると人は何を、どう、考えるのか、ゆっくり対話しながら生きたい

“WEB”崩壊!

※今から何年前だろう?ある週刊誌の「オジサン改造講座」なる投稿コーナーにOLの投稿記事が載っていた。「ウチの部長、『オ〜イ誰かぁ、インターネット買ってきてくれぇっ』っと大声を張り上げてましたッ!」。この部長、オイラより大分年上だったに違いない!
※「インターネットで繋がっていく通信網を“WEB”と言うんスよっ。WEBとは英語でクモの巣のことなんス。だからクモの巣みたいに広がりを持つ、つうか、簡単にコミュニケーションできるっつうか…」記事を読む数年前、入社5年の若い社員はそう教えてくれた。

(獲物は掛ってないが構築者は真ん中にいた。が、3分で不在に…。大黒糸は4メートルほど離れた桜とクルマの間に張られてた)
※クモの巣をまじかに見れば、その説明がいかに適切だったかわかる。朝、クルマとエゾヤマザクラの木の間に構築された“WEB”を見て思わず、説明を思い出した。しかもウチの“WEB”の真ん中には、構築者がデンと腰を据えている。
※「こりゃ、撮っておかなきゃ!」カメラを取りに家へ戻る。現場に戻る。ファインダーを覗き込んだら構築者はトンずらしてた。構築した廃墟だけが残ってた。もしかしたらもう一度戻ってくるかもしれない。とりあえず廃墟をカメラに収めた。

(この巣は、車から1メートルほどの距離にあるが構築者とは別の種類のクモの巣だと思われる)
※その後、20分おきぐらいに何度か廃墟をチェックに行った。が、構築者が戻ってきた気配はない。それどころか、少しずつ劣化していってるようだ。2時間後、チェックに行って驚いた。何と廃墟はすべて崩れ、クルマと桜をつなぐ2本の大黒糸だけになってたのである!
※構築者はどこへ行ったのか?なぜ2本の糸しか残ってないのか?不明である。ふと不安になった。「“WEB”に多大なる恩恵を受けてる現代社会が、もしこんな風に突然崩壊してしまったら…」…一度、二度、三度と・・・全身に鳥肌が立った!