【スローライフ阿寒】

自然の中に置かれると人は何を、どう、考えるのか、ゆっくり対話しながら生きたい

 ガンバレ!「タカギミホ」ちゃん!

どこで名前を聞いたのか、どうしても思い出せない。で、その話は年賀状には書かないことにした。
去年の暮れ、年賀状を書いてた相手は「タカギミホ」ちゃん。14年前に夭逝した大親友の忘れ形見で、今は結婚して別の姓になってる。年長組の娘を育ててるお母さんでもある。
年賀状にはこう書きたかった。「暫くぶりに“タカギミホ”の名前を耳にしました」。
だが、「タカギミホ」ちゃんがどういう娘だったか、さっぱり思い出せない。で、年賀状には「お母さんもミホちゃんも元気ですか?たまには会いたいね」とだけ書いた。

数日後、「タカギミホ」ちゃんをテレビで見た。「そうだ、バンクーバー五輪のスピード・スケートで注目されてる15歳の中学生の名前だった!シマッタ、もう何日か遅く出してれば、それを書くことができた!」
これまでのニュースやテレビ画面で見る限り、「高木美帆」ちゃんはなかなか大物だ。モノゴトに動じないし、言うことも大人びてる。プロの風格を感じるほどだ。
でもスケートを脱ぐと、まだまだ幼さの残る屈託のない15歳の少女である。そのあたりが、もうひとりの「タカギミホ」ちゃんとダブって見えてくる。オヤジのシンちゃんは、天国で酒でも飲ってんだろうか?

いよいよバンクーバー冬季五輪が始まる。これから2週間、この期間ばかりは日本だけでなく世界中、国をあげての応援合戦が自然発生する。
今回はどんなドラマが生まれるだろう。モチロン「高木美帆」ちゃんも、世界のマスコミの注目を集めるに違いない。
楽しみだ、が、心配でもある。マスコミ関係者には「美帆」ちゃんの将来を壊す、パパラッチ的報道にならないようお願いしたい。それでなくとも妙なナショナリズムが世界全体を染める時である。
それも承知の上で、でもやっぱり、ガンバレ!ガンバレ、「高木美帆」ちゃん!
北海道出身者として持てる力を全部出し切れ、君ならできる!そしてもうひとりの「ミホ」ちゃんも、これからの人生ガンバレ、ガンバレ!これからも応援し続けるよ!