雪の轍の中に何かが赤く光ってる。堅い雪から穿り出すと、赤銅色のコインのようなものだった。ひっくり返してみる。十円の文字が刻印されてた。 確か小学校2年の寒中休み中だったから、1952年(昭和27年)のことである。 何だか分からなかったので、家へ持ち…
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