【スローライフ阿寒】

自然の中に置かれると人は何を、どう、考えるのか、ゆっくり対話しながら生きたい

地方季語、地方期語?

東京で開かれてる句会から兼題が来た。
「春灯」(はるともし、しゅんとう)/春の灯。
確かに暦の上では、立春だ。春の息吹が聞こえてくる。
でもなあ、コチラでは真冬日が続いてる。
今朝も−18℃だった。昼間は−2℃の予報。
阿寒、大寒!厳寒!酷寒!春の息吹なんて感じるわけもない!
二拠点生活は、こんな季節感の違いも大きい。
先輩は「地域に応じた季語を使うべきだ」として、
「道東には“谷地坊主”と言うのがあるよ」と教えてくれた。
谷地坊主とは多年生スゲの群落のこと。
ゲゲゲの鬼太郎」を髣髴とさせる。
・湿原に座して思案の谷地坊主  畠山昌子
上手い!ユーモラスだ。地域がよく見える。
やはり俳句は、土地々の風土と同居すべきものだ。
で、句会には次の2句を出すことにした。
・対岸の家にもポッと春灯
・吐くたびにもったいないほど息白し
当人としては、当然「息白し」のほうが気に入ってる。