【スローライフ阿寒】

自然の中に置かれると人は何を、どう、考えるのか、ゆっくり対話しながら生きたい

ふるさとまつりが暑くて、熱い!

「暑い!」。ジッとしてても汗が噴出してくる。だが、これで28℃ほどだ。東京じゃ32℃だという。その暑さは如何ばかりだろう。フシギな話だが、東京暮らしの最中は、猛暑日でも暑くは感じなかった。むしろ嬉しかった。だが、阿寒に来てからは28℃はかなりの暑さを感じる。湿度が低く、カラリとしているにもかかわらず、だ。
慣れは、人間の体感温度まで変えてしまうのだろうか?「きっとそうに違いない。だから熱帯から北極まで、人類はさまざまな気象条件を乗り越えて生きてこれたのだろう」
その暑さの中、阿寒町ふるさとまつりが開催された。朝10:00スタート。町内会のシートは日差しを避けた木陰に敷かれてる。「そうだ、去年も確か暑かった!」。設営されたステージは、自前のもの。本格的なセットを組んでる。音響機器、PAもプロはだし。MCも手錬れなのである。ここに賭けた並々ならぬ情熱!驚嘆せずにはいられない。恰も蝉が、6年間の生を一週間で燃焼し尽くすように、北の大地と人たちも半年間寒さに埋もれていた生を、7月末からの2週間で燃焼しつくす、そんな感じがするのだ。
早速、ビール。町内会で3本(350ml)の無料ビール券が配られる。宴会の始まりだ。
ステージでは、ダーツゲームが始まった。MCの軽妙洒脱な進行を肴に、町内の話題が飛び交う、ビールが進む。朝酒は流石に効く!難聴のメンバーも交えた「蝦夷太鼓」、手話を交えて歌うカラオケ。そして恒例の町内対抗「玉入れ合戦」。プログラムは次から次へと進む。11:30からは焼肉タイム。緑の芝生に置かれた炭火コンロから青白い煙が真青な空に上がっていく。
やがて、ステージでは北海道名物「よさこいソーラン踊り」へと移行する。地元の中学、有志一同、中には80km離れた
北見からもやってくる。踊りの評価を競い合うのである。弾ける音響、飛び交う汗、走り回り飛び上がる踊り手、
いやあ、このエネルギーはすごい。思わずビールが進む。焼肉が進む。白樺の枝を見上げると空が青い。
ライフスタイル研究者で、医学者のディー・パック・チョプラ博士は、「人間は神話の原型(アーキタイプ)に自分を当てはめようとする」という。するとさしずめ自分が当てはめたいのは、バッカスなのだろうか?
少し意識がぼやけて来たようで、午睡してしまったようだ。翌日は?・・・聞かないでください。