【スローライフ阿寒】

自然の中に置かれると人は何を、どう、考えるのか、ゆっくり対話しながら生きたい

北海道の“ジョーズ”!

北国にもジョーズがいた!血に飢えたジョーズの巨大な口が迫ってくる!

この身震いするような体験をしたのは、鮭の漁獲量日本一(漁協単位あたり)を誇る道東、標津(しべつ)サーモンパーク「鮭の科学館」だった。
標津サーモンパークは、日本で唯一の「鮭・鱒科学館」である。大小さまざまな水槽に18種、30種類以上の鮭科、鱒科の魚類が飼育されている。曲がりなりにも渓流釣をする者は、必ずここを訪れておかにゃならない。

「いる、いる、いる!」シロザケ、サクラマス、ヤマメ、アメマス、イトウ、ニジマス、ブルック、ブラウン・・鮭・鱒科の魚が殆ど展示されてる。
体長2,5mのイトウの剥製や、18年モノの巨大なイトウ(アップの写真、魚ヘンに鬼と書く)もいた。
いやぁ、迫力の限りでウレシイ!この数日間、野暮用で毎日300km以上走り回ってた、その図らずものご褒美、「忙中閑あり」である。神様も粋な計らいをしてくれる。

最上階の水槽で出会ったのが前述の“北国のジョーズ”である。
このサメは実はチョウザメ、そう、あの高級食材のキャビアを提供するチョウザメ科の古代魚の総称である。形がサメに似てるところから和名でサメと付けられたが、サメの仲間じゃない。
人にだってなつきがいい。そのせいか、サーモンパークではチョウザメに手を舐められよう!などという、トンデモないパフォーマンスも実施してた。
チョウザメは、かつて北海道の河川にも遡上してたと言う。アイヌ語では「ユベ」と言ったらしい。北海道には馴染みの魚だったのだ。
それにしても魚の顔は怖いなぁ。姿かたちで判断してはいけないと言うけれど、体長90cmにも及ぶ魚の、それもこの口の中に手を入れる勇気はありますか?