【スローライフ阿寒】

自然の中に置かれると人は何を、どう、考えるのか、ゆっくり対話しながら生きたい

 “Tの字”進化論!

“T”と聞けば最初に思い出すのが“Tバック”だ。嫌らしいと言うなかれ。オジイチャンでも女の下着には興味がある。なぜあれは“Tの字"なのか?生態学的意味があるのか?フシギだ・・。
モヤモヤしてたある日、髭を剃りながらふと気が付いた。「あれッ、この髭剃りもTの字だ!」そう、髭剃りは明らかに“Tの字”だ。「何たる不覚、これまで50年もカミソリを使いながら“Tの字”形に気が付かなかった!」
“Tの字”を使い始めたのは、確か高校生の頃。始めは使い捨ての安全剃刀だった。フェザーだったように思う。錆止めの油紙に包んであるのが印象的だった。まぁ、髭が濃くなかったので一ヶ月に何度かお世話になっただけだった。
社会人になっていつの間にか、替刃の剃刀を使うようになった。シックとジレットの剃刀戦争が熾烈だった頃だった。シックの一枚刃を買い、多分10年ぐらいは愛用してたと思う。
ところが、二枚刃のシックが登場してきた。CMが印象的だった。「濃い髭を一枚目が掘る、二枚目が掘り起こして剃る」迷わず、二枚刃に替えた。なるほど、深いところまで良く剃れる。剃った後、肌がツルツルだ。
満足してる間に5年、否もっとか、経った。何しろ刃の性能がいい。長持ちするから、一年は替え刃がもつ。

すると、今度は3枚刃が出てきた。「深〜いところまで剃る、剃った後剃りあげる」・・・確かそんなコピーだった。
イラストレーションも付いてた。一応、二枚刃が駄目になることを想定して買い置きした。
それから三年後くらいかナ、二枚刃の替え刃がついに切れて、替刃だけを買いに行った。すると、二枚刃は既に製造中止になってるという。
「今はもう4枚刃、クアトロの時代です」と店員。流行に乗り遅れちゃいけない。で、家に3枚刃があるにも拘らず、思わず衝動買い。「これ以上刃が増えることはないだろう。未使用の3枚刃と合わせりゃ、20年は買い替えしないで済む」髭剃りに関しちゃ、死ぬまで安心だ!

ところが・・・である。ネットで調べていたら、ジレットから「5枚刃+1フュージョン」というのが出てた。
「エッツ、5枚刃にさらに一枚?それじゃ6枚刃じゃん!」まぁ、考えればそうだよな、あれだけ頑丈なら、オイラみたいに10年は替えないというヤツが多いだろう。それじゃメーカーは成り立っていかない・・・。
かくして“Tの字”のライフサイクルは、メーカー主導型になる。“Tの字”の進化論はメーカー主導で繰り広げられきたワケである。(これは車など他の商品も同じだ)
変えるメーカーも大変だが、買い換えるユーザーも大変だ。モチロン、最近ではそこにユーザーの声も入るわけだが、それにしても進化論を主導するのはメーカーだ。今に10枚刃なんてものも出てくるんだろうか?それが、技術進化というもんなんだろうか?う〜ん・・・。
そうそう、聞くのを忘れてました。貴兄は剃刀派?それとも電気シェーバー派?ま、どちらも進化論には変わりないんだけど・・・。

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