【スローライフ阿寒】

自然の中に置かれると人は何を、どう、考えるのか、ゆっくり対話しながら生きたい

 カメラマン修行!

これまでの人生の中で、こんなにカメラマンに囲まれた生活は初めてだ。
何しろお隣さんをはじめ、ペンション経営者、学芸員、牧場主、建設会社社長など、見渡せばカメラマンだらけだ。きっと道東にはカメラに収めておきたい自然や動物などの素材がふんだんにあるせいだろう。

実は300mmのレンズを試したくて、阿寒国際ツルセンターに出かけた。ここは60年前、日本で始めてのタンチョウ人工給餌に成功した縁の地である。
観察センターの中に入ると、いるわ、いるわ。カメラマンだらけだ。知り合いも沢山いる。で、早速レンズテストの件を皆に話した。「カメラはAF(オートフォーカス)だけどコイツはAFが利かない、マニュアルなんだよね、三脚も欲しいんだけど、まあそこまで凝ってもないし・・。今日はレンズテスト」。
風が強い。頬も指も針で刺されるようだ。タンチョウは、給餌の前に次から次へと飛び立っていく。それをマニュアルで必死に追った。
(魚の横取りを狙ってオジロが舞う。それを追ったがピンが甘い!)
14:00のお魚タイム、オジロワシが忽然と現れ、上空を舞う。連射のシャッター音がアチラコチラから湧き上がる。
コチラはマニュアル。「でも、負けるもんか!」ただ、どうもピンが来てないような気がする。「それでも撮るっきゃないよ!」
帰ってきて画像チェックを・・・酷かった。100枚ぐらい撮ったうち、ピンが来てたのは僅か10枚程度。萎えた。
♪ピンポ〜ン♪ 翌日ドアチャイムが鳴った。出ると移住組のカメラマン。「AFの300mmズームレンズ、永久貸与するよ、使ってご覧」。
さらに♪ピンポ〜ン♪ コチラも別の移住組カメラマンの奥さん。「これ、あげるから使ってみなって・・」なんと、三脚をもってきてくれた。嬉しくて声も出なかった。「こうなりゃ、撮りに行くっきゃない!」で、翌日また出かけた。
オオワシとその幼鳥も来たが、スピードに追いつかず、オジロでガマン)
残念ながら、300mmレンズは自分の廉価カメラではAFにはならなかった。ただ、自分の300mmより遥かにズームが滑らかだ。三脚も初めて使ってみた。手ブレの心配がない。
で、かなり満足して帰ってきた。画像チェックをする。で、どうだったのかって?  ・・・言いたくない。
機材を提供してくれたカメラマンの皆さん感謝!です。こりゃ、皆さんの好意にこたえるためにもツルセンターに通うしかなさそうだ…。

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