【スローライフ阿寒】

自然の中に置かれると人は何を、どう、考えるのか、ゆっくり対話しながら生きたい

 把握力!

※若くして年商400億のソ連貿易会社社長に抜擢されたテッちゃんは言った。「会社の経営に重要なのは、トップのリーダーシップが25%、社員の情熱が25%、そして何より重要なのが50%の運…」。そう、どんなに実力があろうとも半分は“運”ということだ。

(天然記念物のオジロワシが実力を誇示してタンチョウの給餌場を飛翔する。不埒にもカラスが挑みかかる)
※これを勝利の女神と言ってもいい。ソチ・オリンピックでは改めてその含蓄深い言葉を思い出させてくれた。女子ノーマルヒルジャンプでは初代女王を本命視されてた高梨沙羅ちゃんの時だけ、2回とも(金メダルには逆風の)追い風が吹いた。飛距離を伸ばせない!過酷の4位!
※自ら集大成として挑んだ、フィギュアスケート浅田真央ちゃんにもショートプログラム(SP)最終滑走という逆風が吹いた。最終滑走の演技者は前の演技者の得点にメンタルが左右されるため、不利だと言われてる。

(天然記念物オジロと特別天然記念物タンチョウの壮絶な餌獲りバトル。勝利の女神はオジロに行くとは限らない!)
※SPに挑む前の真央ちゃんの貌は明らかに引き吊ってた。10年来ライバルのキム・ヨナが完璧な演技を終えてたからである。負担が一気に増幅、脳の指令に筋肉が反応しない。演技後、力なく話した「思いとカラダがバラバラ…」、16位という呆然には理由があった。
※翌日、フリーに挑む真央ちゃんの貌には凄味があった。“運”を掴みに行く覚悟があった。集大成を目指して自分にしかできないジャンプを跳ぶ!そこに雑念の入る余地はなかった。演技終了直後、彼女は泣いた!自分で“運”を掴み切った満足の涙だったと思う。

(フリーに挑む真央ちゃんの横貌には野生が生き抜く毅然とした決意があった。その決意がタンチョウのように美しく舞った!)
※思わずもらい泣きした。何と涙もろくなったんだろう…。真央ちゃんおめでとう!これこそ自分が自分に求めてた“運”を掴み獲る「把握力」なんじゃないだろうか?満面の笑顔で帰ってきてください。
※その後のことはまだ決まってないようだけど、貴女はまだ若い!今回手に入れた「把握力」を偉大な指導者となるためにもう少し試してみてもいいんじゃないだろうか?4年後、キム・ヨナの居ない平昌(ピョンチャン)で…。

小野塚彩那クン、おめでとう!アルペンから転向、新種目でよくここまで来ましたね、それもアルバイトしながら…。彼女を資金面で支えた多くの町民の方々もエライ!やはり涙が出てきます。今後も頑張ってください!

★写真は去年の2月20日に撮影したものです。