【スローライフ阿寒】

自然の中に置かれると人は何を、どう、考えるのか、ゆっくり対話しながら生きたい

2プラス2!

※中国との大臣級外交交渉のことではない。天然記念物の話だ。阿寒には“特別”の付く天然記念物がふたつある。ひとつは世界で唯一の球状の藻、「マリモ」。もうひとつはもうご存知の「丹頂鶴」である。だが“特別”のつかない天然記念物もふたつある。
※そのうちのひとつは、尾羽が白く黄色い嘴をもつ「オジロワシ」。もうひとつは翼の前面が白い羽根で覆われた「オオワシ」である。いずれも翼を広げると120〜150センチになるというから、人間が手を広げた大きさになる。

(カラスとの衝突を避けてカメラマンが教えてくれた崖の上の木に避難したオジロ。写真には遠すぎる)
※そのふたつの天然記念物が合わせて5羽、悠然と青空をカンバスに弧を描いてる。傾いた陽を反射するオオワシの白い翼。微妙に舵を取るオジロワシの純白の尾羽。まさに空は彼らのものだ。何とか写真に収めたい。が、近づく前に視界から消えてしまった。
※実は、阿寒の制空権はオジロやオオワシが握ってるわけじゃない!ましてやトビが握ってるわけがない。王者はカラス軍団だ。カラス軍団は単独で、時には軍団でトビを追い回し、オジロやオオワシにも突っかかっていく。天然記念物たちもタジタジなんである。

(悔しいから頭上のカラスを撮影。レンズを向けたら大きな声で「ガーッ」と威嚇された)
※彼らは切り込み隊長を中心に勝手気まま、やりたいホーダイ、自分たちにフツゴーなものを徹底的に攻撃する。餌を巡って、仲間内の争い事も絶えない。しかも、猫やキツネを襲って餌を横取りするズル賢さも持ち合わせている。
※待てよ、このカラス軍団の行状、どこやらの組織に似てないか?切り込み隊長のもとにいろいろな話を聞く耳もたず、ともかく強引にランボーにやりたいホーダイ、暴走ホーダイ・・・。
つい先日は、「アベノミクス解散」を口実に、平和憲法廃棄、戦争憲法制定の“野望解散”に踏み切った。そう、永田町に棲息する巨大なカラス軍団だ。やれやれ・・・。