【スローライフ阿寒】

自然の中に置かれると人は何を、どう、考えるのか、ゆっくり対話しながら生きたい

誇り!


(見上げれば冬の青い空・・・)
※11月22日(日)22:10。ちょうどNHKサンデースポーツを見てた時だった。長野県北部で最大震度6弱の強い地震があった、とスーパーに流れた。長野県北部と言えば、不肖ワタクシの故郷である。
※「大丈夫かっ?」。姪っ子に緊急メールを送った。すぐに返信。「小布施は震度4。白馬のあたりが大変みたい…」。刻々と入ってくる地震情報は、東北や近畿など、広範囲への広がりを告げている。酔いがすっかり醒めて、夜半まで見続けていた。
※明けて翌朝、被害の実態が少しづつ明らかになる。原因は、糸魚川静岡構造線上の「神城断層」が動いたことによるものだった。有名な活断層のひとつ、さらに、近年注目されてる「ひずみ集中地帯」が重なってるという。夕方にはさらにいろいろなことが分った。
※負傷41人、住宅54棟全半壊。体に感じられる余震90回。震源地付近、白馬村の地表は南東方向に約25センチ動き、約12センチ沈下した。今後の状況について気象庁は、震度5強以上余震が10%、5弱以上が30%起こる可能性があると警報を発した。
※だが、これほど大きな地震にも拘らず死者は“ゼロ”だった。2日後の番組がその理由を明らかにした。地域の住民が消防車や救急隊が来る前に、瓦礫に埋もれた人を救出してたのである。2歳児は何と地震発生30分後に、倒壊した家の中から救い出された。
※柱の隙間に挟高齢女性も1時間後に救出された。寒冷地、しかも暗闇での作業。少しでも遅れてたら…。「誰がどこで寝てるかまで知ってるから、助けるのは簡単だった」。自治会長は自分の家が倒壊したにも拘らず、インタビューに淡々と答えてた。
※チョッとウルッと来た!「地域全体が一緒に生きる」ことこそ、災害列島日本と日本人が築いてきた生き方じゃないだろうか?格差社会の西欧や「目には目」のイスラム国家と違う、戦争をしない特殊な国の「誇れる文化」じゃないだろうか?
※決められる政治は「誇り」か?拝金主義は「誇り」か?アベノミクスは「誇り」か?原発再稼働は「誇り」か?集団的自衛権行使は「誇り」か?そして独断、偏見、強引、乱暴など、問題だらけの政治に「NO」を突きつけることは「誇り」にならないのかっ!今こそ「誇り」は何かが、問われてる。

(目を下げれば初冬の大地…。我々人間はこの天地の中で生きている)