【スローライフ阿寒】

自然の中に置かれると人は何を、どう、考えるのか、ゆっくり対話しながら生きたい

 ジャガイモ、断念!

3年間続けたジャガイモづくりを、今年はやめた。やめるにあたってさしたる強い意志があったわけじゃない。何となく畑作業をやる気にならなかった。
そうこうするうちに植える時期が過ぎてしまった。と言うのが本当のところだ。
(写真は、去年の収穫、キタアカリ。被災農家の無念さが良く分かる)
その原因のひとつに、東北大震災があるのは間違いない。何しろ、3月11日の16:00ごろテレビで見た上空からの映像は、衝撃的だった。どす黒い水が畑やビニールハウス、それに家やクルマを次々に呑み込んでいく。
目を疑ったのは、走っている何台ものクルマがそのまま水に呑み込まれていくシーンだった。
福島第一原発の事故が追い討ちをかける。安全神話醸成の片棒を担いだことがあるだけに、そこから離れることが出来なかった。もしかしたら、5月上旬の植え時は、軽いPTSDだったのかもしれない。

(レッドアンデス。これも去年のものだ。なぜやる気にならなかったんだろう)
6月にはいると少しエネルギーが出てきた。PTSDを脱したのかもしれない。だが、時すでに遅し!断念せざるを得なくなった。したがって、去年及び一昨年と行った収穫の喜びを皆さんと共にすることはできなくなりました。
期待してくれてた皆さん、ゴメンナサイ!来年はつくります!
う〜ん、それにしても人の行動は気持ちのありようでこんなにも簡単に変わる…。実感!「人間は、養老孟司の言う唯脳論で生きている!」
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