【スローライフ阿寒】

自然の中に置かれると人は何を、どう、考えるのか、ゆっくり対話しながら生きたい

 熱闘甲子園、閉幕!

第93回全国高校野球は、日大三高の10年ぶりの優勝で幕を閉じた。優勝旗はまたも、白河の関を越えなかった。
それにしても今年の甲子園はすごかった!
3試合連続延長戦を制した学校があった。一試合180球を投げた投手がいた。総投球数800球近くを投げた投手もいたし、153kmというプロも驚く剛速球を投げる投手もいた。こんなにワクワク、ドキドキした「甲子園」は初めてだ。

(甲子園の熱闘を知るや知らずや、今年もオニユリが咲いた!)
ことに心を熱くしたのは、東北勢の頑張りだった。決勝まで駒を進めた青森の光聖学院はじめ、秋田の能代高校、福島の聖光学院、千葉の習志野、栃木の作新など、涙を流して応援してる姿が多かった。
地元の被災者はもとより、日本中にエネルギーを吹き込んでくれたことに心から感謝したい!
今年、特に目に付いたのは球児達の笑顔の多さだった。ピンチになっても、ミスをしても笑顔を絶やさない。鬼の監督さえもミスした選手を叱らず、笑顔で迎える。
もう一つ、目に付いたのは「あきらめない!」というキーワードだ。延長戦で敗退した監督は「決してあきらめない!という選手の気持ちが、ここまでチームを成長させた。感謝したい!」と言った。
かつて、甲子園と言えば「汗と涙」がキーワードだった。「白い歯を見せるな!」「攻守交代は全力疾走しろ!」が当たり前だった。かなりの部分が精神論、まさに“野球道”だった。
それにひきかえ、いまの球児たちは、いや監督達も、もっと自由、ある意味では奔放だ。自分達の日頃の練習の成果を最大限発揮することに集中しているように思える。素晴らしい!

(ユリの花の世界を変えたカサブランカ。優勝校に相応しい重厚さだ)
とはいえ、敗れるとやはり「汗と涙」の甲子園だった。もしかしたら、いまも昔と同じように地元の栄誉をその肩にどっしりと背負っていたのかもしれない。
東北勢よ、いま一度頑張りと笑顔をありがとう!日大三高よ、勝利の嬉し涙をありがとう。きっと、これまでとは違った頑張り方が広がるだろう。それが君達の血となり、肉となり、やがて日本を変えていく。丁度、カサブランカや、オニユリが少しずつ花の世界のあり方を変えてきたように・・・。
オジサンは、尾てい骨のあたりからグングンせり上がってくるエネルギーを感じてる。
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