【スローライフ阿寒】

自然の中に置かれると人は何を、どう、考えるのか、ゆっくり対話しながら生きたい

 「青年の樹」!

阿寒に移住してからすでに5年の歳月が流れようとしてる。その歳月の経つ早さをシラカバが気づかせてくれた。
移住時には影もカタチもなかったシラカバがいつの間にか芽を出し、いまや堂々たる存在感を醸し出すようになった。
こうなると、倒したり移植したりすることは、重機をもってしても大変な作業になる。一人前のシラカバである。

(風がどこからか種を運んで来たんだろう、移住1年目に芽を出した)
「そうかぁ、石原慎太郎は青年達が一人前に成長していく姿を書きたかったんだ!」
17歳の頃、食い入るように見てたテレビドラマをふと思い出した。後の青春ドラマ流行のきっかけになったシリーズ、「青年の樹」である。
原作:石原慎太郎 主題歌:三浦浩一郎。1961年9月から翌年12月までTBS系列「ナショナル劇場」で放映された。主演は一般公募でデビューした勝呂誉大空真弓寺島達夫森繁久彌 も出ていた。
♪空に伸びよ〜 青年の樹よ〜♪という主題歌の一節は痛く気に入ってたものだ。
何れにせよ、姉や従業員達も丁度青春真っ只中にあり、「青年の樹」が中心の1年3ヶ月だった。

(一昨年の夏はまだ直径2cmぐらいだった。今は10cmを超える)
人間の成長は早い。それにも増して木の成長は早い。しかも、人知れず着実に太く、逞しく育っていく。「あと10年経ったら熟年の樹になるのだろうか?」
「青年の樹」を見つめつつ、来し方、行く末を考えずにいられない。
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