【スローライフ阿寒】

自然の中に置かれると人は何を、どう、考えるのか、ゆっくり対話しながら生きたい

 “500万年ジオ・ゾーン”第二弾!


(旧雄別炭鉱奥に水源をもつ阿寒川水系 舌辛川(したからがわ)28.2km)
「そこんところ滑るから気をつけてね!」
何度か危険箇所の注意を促しながら河原に出た。同行者は2人。いずれも“掘ることが大好き”な人たちである。
先日、すぐ傍を流れる舌辛川で化石を拾った話をしたら、ぜひ見に行きたいと言う。というわけで、ガイドすることになった。モチロン2人がロケハンに来ても失望しないように、発掘場所は確保してあった。

(8畳ほどの一枚岩にハマグリ様の化石がビッシリ張り付いてる)
「うわぁ〜、スゴイ、スゴイ!」これが二人の第一声である。「こんなに沢山ある川は、体験したことがない」まるでご馳走を前にした目をしてる。
「それにしても、ともかくスッゴ〜イ!」若者とは言い難い2人だが、コーフン度合いは若者を遥かに超えていた。

(子貝と思える巻貝もあった)
舌辛川の化石は、阿寒シェル鉱山の“タカハシホタテ”を中心とする化石群とはチョッと違う。
アサリやハマグリ、時には巻貝や樹の葉も混じる。まだ、調べてはないがもしかしたら、年代が多少違うのやも知れぬ。

(ホタテらしき貝がもっこりと・・まさに“500万年ジオ・ゾーン!)
町内には3億5000万年前のアンモナイトの化石を拾って、沢山保有してる人もいるという。それはそれで大切だが、ただ、単に収集・保有を目指すんじゃ、宝の持ち腐れとは言えないか?
日本列島広しといえども、こんな地盤の上にある町なんて、そうあるものじゃない。それだけで誇りだし、子供達の郷土愛を育てることが出来る。
また、観光町おこしの貴重な資源にだってなる。見たい人は沢山居るし、アンモナイトなんて聞くと、火の中と言えども手を出す人だって多いのだ。

(巻貝のような化石。まさかアンモナイトじゃないだろうが、調べる必要がある)
ビジネスの世界ではよく、“井戸を掘る人”と“水を汲む人”という言葉を使う。つまり、苦労して新しいモノを開発するタイプの人と、開発されたモノを上手に利用していくタイプの人ことである。

(何やら複雑な貝化石の組み合わせ!浮世絵の写楽の顔のように見える・・)
ボスのchuukyuuさんは前者だった。自分も“井戸を掘る人”になりたいのだが、どうも後者タイプのような気もする。
今回の同行者2人は、どちらのタイプだろう?少なくとも“500万年ジオ・ゾーン”のビジネス化には大いなる興味をもってくれたようだ。後日の交流を約束して分かれた。
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