【スローライフ阿寒】

自然の中に置かれると人は何を、どう、考えるのか、ゆっくり対話しながら生きたい

 500万年ジオゾーン!

最近、ジオ・パークと言う言葉が浸透し始めた。
『地球活動の遺産を主な見所とする自然の中の公園』というのが概念だが、日本語では「地質遺産」と訳されてる。
ま、もう少し分かりやすく言えば「大地の公園」といったところだろうか。
わが国には「洞爺湖有珠山」など、4地域の世界ジオパークがあり、国内のジオパークには14地域が認定されている。

(こんな化石がゴロゴロと。発掘率は100%だから体験者は満足)
もう何回目になるだろうか、この8月4日、化石発掘ツアーが開催された。参加したのは「帯広市キッズ・ラボ」という科学体験スクールの生徒約30人。場所はモチロン、もうお馴染みの「阿寒シェル鉱山」である。
こども達の化石発掘の生体験は二回目とかで、タカハシホタテなどの化石を次々と掘り出す子供たちは、コーフンの極地だった。
ある子は真っ赤に日焼けした顔で言った。「いいなぁ、こんなに化石が掘れるところに住んでるなんて・・・」そりゃそうだろうなぁ、日本広しと言えどもこんな地域はそうありゃしない。
(一息入れて掘る。目はランラン、汗はポタポタ・・)
何しろ500万年前には海の底だった場所が山の中にあるのだ。そこには膨大な時間が凝縮されている。
世界ジオパークとまでは行かなくても、「ジオゾーン」ぐらいは言えるんじゃないか?500万年という時間のスパイスを振り掛ければ“化石の郷、500万年ジオゾーン”ということになる。
これって、すごい宝物じゃないか!郷土の誇りそのもの!カルシウム分が豊富で良質な水もふんだんに湧出してるわけだし、間違いなく、ここから町おこしが出来る!

(引率者が終了時間を告げたが「まだまだ、帰りたくな〜い!」)
だが、地元住民の反応は鈍い。「そんなもの河原にゴロゴロしてる」からだ。水には興味津々だが、化石に対しては面白がらないのだ。
う〜む・・・。灯台元暗し、とはこのことかもしれない。
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