【スローライフ阿寒】

自然の中に置かれると人は何を、どう、考えるのか、ゆっくり対話しながら生きたい

ミニ氷河期到来?

▼今年は記録づくめの冬だった。豪雪、長引く寒波、異常低温、地吹雪…何十年ぶりのという見出しがどれだけニュースになったことだろう。阿寒では2月28日には-26℃を記録し、この9日間で6日雪掻きしなけりゃならない雪が降った。
▼この異常寒波は北海道や新潟、長野…というより日本だけじゃなかった!ヨーロッパやアジア、オーストラリアにも襲いかかった。ルーマニアウクライナでは寒さのために何百人も凍死し、ドナウ川の全面大凍結も発生した。世界は温暖化に向かってるんじゃなかったんだっけ?
▼英紙「デイリーメール」が伝えたところによると、気候変動に関する政府間パネルIPCC)の重要メンバー、ドイツ・キール大学ライプニッツ研究所は「地球ミニ氷河期説」を発表したという。
▼事実、コロラド州の米国家雪氷資料センターの数値によると、北極は2007年の夏から海面氷結面積が約106万平方キロ増加しており、増加率は 26%にのぼったという。
▼「地球ミニ氷河期説」は、北極が2013年の夏までに完璧に融けてしまう「地球温暖化説」(地球温暖化は人類が排出した温室効果ガスが原因)という、これまでの認識を覆した。

▼写真は、この冬に掻いた雪を積み重ねた雪山である。雪掻きスコップよりも遥かに高く、2,5mを超える。恐らく4tダンプ5台分を悠に超える雪を掻いただろう。雪の下にはオンコやハイマツの木が埋まってる。
▼もはやスコップで積み上げられる高さを超えたこの雪山を見ると、「ミニ氷河期説」は妙に現実味を帯びてくる。
IPCCは、来年にも北極の氷が消えてしまうと予測していた。だがIPCCは一方では、世界はミニ氷河期に向かってるという。専門家じゃない我々は何を信じたらいいのか…。ともかく今日から3月が始まった。何でもいいから雪が早く溶ける事を祈るのみだ。