【スローライフ阿寒】

自然の中に置かれると人は何を、どう、考えるのか、ゆっくり対話しながら生きたい

フキノトウ!


▼タカッちゃんは、ウチの隣のマサちゃんを「フキッ玉」と命名した。「フキッ玉」とは、長野県小布施辺りの方言で、フキノトウのことである。首が短いマサちゃんをフキノトウに見立てて命名したようだ。
▼そう言われれば、マサちゃんの頭は首という茎を頼らず、肩からポッコリ芽を出したように見える。まさに、地下茎植物のような風体なんである。母親はこのネーミング由来を聞くたんびに吹き出した。それほど絶妙なネーミングだった。
▼「フキッ玉」は年間通して活躍してたが、本物の「フキッ玉」は、小布施では雪解けの3月初旬から1週間ほどが収穫期だった。雪の中から芽を出し始めた「フキッ玉」を、「フキッ玉」と一緒に採りによく行った。
▼阿寒でも「フキッ玉」が一斉に顔を出し、花をつけ始めた。だが、コチラの「フキッ玉」は大柄だ。「フキッ玉」と呼ぶには申し訳ないほど堂々としてる。やっぱり、これだけ大柄だとフキノトウなんだろうなぁ…。

▼そうそう…若い頃、フキノトウを漢字で書くと「蕗の塔」だと思ってた。後に「蕗の薹」が正しいと言うことが判明したが、実は何と・…花茎をあらわす「薹」は「塔」の意味もあるということも分かった。そうだよなぁ、漢字は象形文字だから「塔」だってありだよなぁ・・・。