【スローライフ阿寒】

自然の中に置かれると人は何を、どう、考えるのか、ゆっくり対話しながら生きたい

 脳と色!

▼この3〜4日、ともかく寒い!平年より5℃〜10℃ぐらい低いらしい。なのに、もう夏至を過ぎちゃった。何てことだ、これからはもう日、一日と日脚が短くなっていくのである。この間まで雪降ってたのに、また雪の季節に向かって行くワケだ。ユーウツ、楽しい時間が少なすぎる…

▼だが、それを知ってか知らずか花たちは意気軒昂だ。レンゲツツジもアヤメもパンジーも去年と殆ど同時期に咲いた。こんなに寒く、日照時間が少ないのに…エライ!どこに体内時計を持ってるんだろう?
▼心理学に「色彩心理」という分野がある。人間の感情と色彩の関係を解き明かそうとする学問だが、最近いろいろなことが判明してきているらしい。とりわけ面白いのは、色彩と脳とカラダの関係だ。

▼例えば「赤」はモノが膨張して見えたり、モノに圧倒される感じがあるだけじゃなく、筋肉を伸ばす作用があるらしい。赤い絨毯の上では前屈が容易になり、床に届かなかった手が、簡単に手首まで届くようになる、などの研究が報告されている。赤いパンツを履くとカラダが柔らかくなるってことだろうか?

▼だとしたらアヤメのムラサキは脳にどんな変化を起こさせるのか?レンゲツツジのオレンジは?さらに、視界に溢れる木々の緑は…?こりゃ、夏至が過ぎたからってユーウツになってる場合じゃないな。わが身を全て自然に委ねるっきゃないのかも知れん。