【スローライフ阿寒】

自然の中に置かれると人は何を、どう、考えるのか、ゆっくり対話しながら生きたい

ブランド米!


▼「農林52号」…。この判じ物の記号を知ってる人は、かなりの高齢者か、稲作農業関係者と言っていい。そう、「農林52号」とは60年ほど前、寒冷に強いとして推奨された米の品種である。(ジャガイモにもあるらしい)
▼当時、冷害の恐怖と隣り合わせだった北国の稲作農家にとっては、救世主的品種だったと聞く。北信濃や東北では一世を風靡、北海道では「北海道米」として、珠玉の品種になったと言う。

(写真は2010年、ゆめぴりか初発売時に購入したもの。自主検定が厳しく、認定されたものは少なかった)
▼だが「農林52号」の評価は残念ながら“不味い!”それが北海道米の評価となって定着した。都道府県別生産量日本1なのに道産米はず〜っと、煎餅などの加工米として使われていた。それが60年後の今、どうなったか?
▼今年、上川管内東川町は日本の米どころ新潟に殴り込みをかけた。新潟で道産米「ゆめぴりか」を大々的な販売を始めたのである。「コシヒカリ」で舌の肥えた新潟県人の評価はどうだったか?
▼「コシヒカリと比べ、もちもちして美味しい」。試食した人たちの大半が高く評価したと言う。「北海道米が美味くなったとテレビのニュースで知った。確かに思ったよりおいしい」という声もあったと言う。
(ゆめぴりかのほかにも、似た食感のおぼろづきがある。生産量が少なくコチラも貴重品扱いだった)
▼「ゆめぴりか」は、去年、日本穀物検定協会の食味評価で特Aという最高評価を獲得してる。2010年の「ななつぼし」と二年連続の特A評価だ。そのほか「きらら」「ほしのゆめ」「おぼろづき」など、も高い評価を受けている。
▼東川町の米生産農家は、「コシヒカリを相手にブランドを確立すれば、大市場の東京などでも自信を持って売れる」と胸を張ってるという。60年間下を向き続けてきた道産米生産農家は、誇りを持って前を向くようになった。その誇りが北海道人の一人としては、何よりもウレシイ!

※昨日は12年12月12日だった。12時12分12秒12.12℃を加えれば「12」が7組の組み合わせということになる。だが、ウチのデジタル時計には、12.12℃の表記がないので時計撮影、ブログ掲載挑戦を諦めた。