▼しばらく前から気になってたCMがある。日本昔話「かぐや姫」のパロディCMである。広告主は「アディーレ法律事務所」。全国40か所に事務所を構える弁護士法人である。
▼このCMを見たことのない人のために、内容をチョッとだけ紹介しよう。★かぐや姫「ワタシは月へ還ります」★老爺「債務が残っておるぞ〜」重ねて★老婆「アディーレに相談したら〜」 ★かぐや姫「月からは遠いしぃ〜」★NA（注1）「アディーレは、日本全国お近くに〜〜〜」と続く。
(竹の中じゃなく、雪の山の中にいるかぐや姫が光を放っているように思えた）
▼実はこのパロディCM、気になった人が多いようで巷で話題になってる。誰もが知ってる「かぐや姫」をパロッたことで、法律事務所という遠い存在を身近にしたのが話題の理由かもしれない。と、同時に日本社会がアメリカ同様、訴訟社会化したことを実感する消費者が増えた結果、ということも想像できる。
▼写真の光景を見た時、突然、日本昔話「かぐや姫」物語がフラッシュバックした。そしてかぐや姫の連想は、いきなりこのパロディCMにワープした。と言うことは、このCMがよほど脳に焼き付けられていたんだろう。
▼CM制作者としては、「…してやったり！」なんだろうけど、開店休業中の同業者としては「してやられた！」。その一方で、「かつて、こんなに法的トラブルが多かったっけ？日本は津々浦々まで、アメリカ化しちゃったんだな〜」が、正直な感想なんである。
（注1）NAはナレーション
※そうそう、断っておかねばならぬことがある。この記事は決してアフィリエイトでもなく、最近の広告塔まがいのモノでもない。広告主を実名としたのは、ともすれば誤解されがちなパロディ広告を広告主がよく承認したと、感心したからだ。
