【スローライフ阿寒】

自然の中に置かれると人は何を、どう、考えるのか、ゆっくり対話しながら生きたい

 “メタモルワラビ”!

※40年以上前、化粧品のマックスファクターが“メタモルフォーゼ”というキーワードでキャンペーンを張った。その日本語訳が秀逸だった。“変容”。つまり「内側から美しく変わろう!」と提唱したのである。
※“メタモルフォーゼ”は、もともと(超自然的力で…、魔力などによって…)「変質する」「変態する」という意味がある。マックスファクターは化粧品という魔力で世の女たちの「変態」を促したかったのかもしれない。

(包みから他のものと一緒に出てきた。最初は虫の干物みたいで気持ち悪かった。それにしても細い)
※道南の知人から奇妙なモノが届いた。まるで錆びた針金のような、もしくは何かの虫のようなものが、キッチンパックの中に入ってる。パックには「干しワラビ」と書いたラベルが貼ってあった。
※最近、干し野菜がブームになってるのは知ってる。「栄養価が高まる。旨みが凝縮される」つまり、健康と味わい両面のパフォーマンスアップというのがブームの背景だが、山菜にまで及んでるとは知らなかった。

(こんなに豊満なのに、あんなに細くなるなんて…。人も同じなんだろうか?いやいや妄想はイカン!)
※「山で採ったモノを干してみました。水で戻して食べてください」とのメッセージ。それにしても随分と細くなるもんだ。まるで(超自然的、魔力的な力が働いて)昆虫の「変態」みたいである。
※そうだ、この干しワラビを“メタモルワラビ”と名付けよう。「水で戻して食せ」と書いてあったけど、本当に戻るのか?味は濃縮されてるのか?実験する日が楽しみになってきた。