(オニユリに夢中なミヤマカラスアゲハ。夏もいよいよ終盤へと向かう)
※言うまでもなく、蜘蛛は網を張って獲物を待ち構える。この網に引っ掛かった者は餌食となる。が、引っ掛かっても悠々と逃れる豪の者もいる。スズメバチだ。
※一週間ほど前、物置の横に置いた魚箱の傍にスズメバチが群がってるのを発見した。「巣がある!」早速、行政センターに連絡。宇宙服のような完全防備の職員が駆けつけてくれ巣と50匹程のスズメバチを駆除してくれた。
(何を考えてるのか、キイロスズメバチの残党。子どもの頃一度刺された。手が腫れて曲がらなくなった)
※が、20匹程の残党が残った。帰るアジトを失った残党たちは凶暴化。窓や人影に手当たり次第につっかかかってくる。何匹かは蜘蛛の巣に引っ掛かった。ところが、他の虫だとすぐに襲いかかる蜘蛛が姿を見せない。
※スズメバチが繰り出す強力な振動に恐れをなしてるんだろうか?それとも端から勝ち目がないのか?大抵のスズメバチは30秒ほどもがいたあと、蜘蛛の糸をいとも簡単に逃れて飛び去るのである。
(体長2.5cmはあろうかという蜘蛛。図鑑で調べたところ、どうやらイシサワオニグモの♀に似ている…)
※言うまでもなく、蜘蛛は獰猛な捕食動物である。餌食を選り好みしはしない。が、どうやら自分より剛の者、身体の大きな者は分るらしい。逃れようともがいて体力が落ちるまでじっと待つのが基本戦略らしい。
※スズメバチにはそれが効かない。かくてスズメバチは、辺り一帯を我が物顔で支配する怖いものなしの独裁者になるのである。
※昆虫の生態に学ぶことは多い。シリアもエジプトもロシアもアメリカも、ま、世界中のどの国もだが…。どこか、蜘蛛とスズメバチの関係に似てないか?