【スローライフ阿寒】

自然の中に置かれると人は何を、どう、考えるのか、ゆっくり対話しながら生きたい

「招待客は、危険生物」

※フッと気になることがあった。庇を見上げてみると案の定、去年と同じ場所に小さな盛り上がりが見える。「スズメバチが去年と同じ場所に巣を作り始めた」。早速、業者に連絡すると「高圧洗浄水で壊せないか?」と言う。検討の結果、ムリだと分かった。

 

(危険生物は「キイロスズメバチ」。去年と全く同じ場所。まだ、女王蜂が建築に手を付けたばかりだ)

 

※今年は異常にスズメバチの営巣が多いという。人手不足で駆除が追い付かないんだろう。業者の事情は理解できる。が、草刈りをお願いしてる人や子供が刺されたら困る。「何とかならないか」「順番に一生懸命駆除してますが、もう少し日にち下さい」。

(1週間で3階建てに。もう相当の作業員がいる。人手は潤沢のようだ)

 

※毎日、定点観測を続けると、建設会社のビル建設よりはるかにスピードが速いことが分かった。着工時は作業員がほんの数匹だったが、1週間後に3階建て。2週間後には5階建てになってた。流石にこれ以上は・・・と思ってた朝、業者が来てくれた。

 

(発見から2週間。すでに去年の0.7倍ぐらいには大きくなった)

 

※梯子を掛け、防護服を着ると蜂スプレーを手に粛々と作業が進む。手慣れたもんだ。約10分で駆除は完了。業者は次の目的地に向かって出発した。やれやれ・・・。

 

※が、問題はここからだった。自分の部屋に入ったら、何と招かれざる客が4人(匹)もいる。ええええええええっ!   ブンブン、威嚇的羽音が恐怖を振り撒く!

(駆除作業は終了したが・・・そのあとはパニックに・・・)

 

※慌てて蠅叩きと蝿用ジェットスプレーを手に、へっぴり腰で危険生物に立ち向かう。幸い全部叩き落して(1匹は遺骸を確認したが他の3匹はいまだに不明だ)ジェットスプレーを濃霧のように振りまいた。その後、部屋を2日間封印。車の中の虻同様干からびてくれぇ!

 

※それにしても何で危険生物がオイラの部屋に?疑問はすぐに解決した。巣を追われたキイロスズメバチが別の場所を探していたところ、愛猫クルルがご丁寧に網戸を開けてご招待したようだ。危険生物はオイラの部屋に巣を作ろうと、検分してたという訳だ。

 

(・・・ったく、ヒトの苦労も知らないで。でも刺されないでよかった!)

 

※3日後に部屋の封印を解いたところ、異常はないようだ。それにしても、クルルが鼻の辺りを刺されないでよかった。もし刺されてたら、今頃どうなってたことか!そんな飼い主の心配をよそに、クルルは夏バテ、昼寝三昧だ。

 

                  ★

友人のミーちゃん家にもキイロスズメバチが直径30cmもの巣をかけてるが、彼ら一家は共存を決めたらしい。「冬になれば、出ていくから」。だが、危険生物と共存するのは並大抵の苦労じゃない。ことに危険生物がプーチンや、習近平金正恩などとなれば命を奪われるのが当たり前だ。世界はこれらの危険生物を駆除してから平和を求めるのか、それとも妥協しながら共存を続けるのか?難しい選択を迫られてる。