【スローライフ阿寒】

自然の中に置かれると人は何を、どう、考えるのか、ゆっくり対話しながら生きたい

旅立ち!

※今年4月〜5月、本欄で何回か紹介した叔母の順ちゃんがとうとう他界した。去年の秋から数えて6度目の危篤は乗り越えることができなかった。8月8日の午後のことである。
※5度目の危篤から奇跡的に回復した頃から、一族は「お盆を超えろ!」と念じていた。というのも、順ちゃんは浄土真宗「西永寺」の家付き娘であり、婿取りの後何十年にもわたって坊守を務めてたからだ。

(花に例えればヒマワリみたいな人だった。真っ直ぐ明るく好奇心旺盛…。世代を超えて人気があった…)
※ご存知のように、お盆は寺の書き入れ時であり、自家の葬式どころじゃない。また、地域の寺同士の交流もあり、寺の葬式の場合はお互い、お経を読むのが習わしになってるのだが、お盆が忙しいのはどのお寺さんも同じだ。
※というわけで、とりあえず8月10日に荼毘に伏し本葬は8月下旬に、ということになった。誰しもが口にするのが「順ちゃんらしいなぁ…」。ともかく旅立ち時期まで、マイペースで決めてしまったというワケだ。
※それにしても語録の多い人だった。通夜の席でエピソードが披露された。ゲートボール仲間は言った。「順子ババ、『オラ、ゾロメで死にてや』せってたけん、お望み通りになったな。8月8日88歳。ゾロメだもんな…』

(去年まったく同じ日に、同じ場所で、同じコスモスを撮ってた。これって意味ある偶然…)
※だが、この話にはオチがあった。「さあけんナ、『ゾロメ』の話は77歳7月7日の喜寿の時のこんださ。7月9日に『ばあちゃん!もう過ぎちゃっただんか』って指摘したら、『しゃぁ、次は88の8月8日だナ』だって!」
※「結局はその通りになっちゃた。笑っちゃうだんか。『虎は死して皮を残す』せうけん、順子ババは『死して笑いを残す』。その順ちゃんの本葬は8月30日と決まった。生前、本人から弔辞を依頼されてた。出席せねばなるまい…。

★というワケで、信州小布施の葬儀に1週間ほど出かけます。来週の月曜日はブログお休みします。