【スローライフ阿寒】

自然の中に置かれると人は何を、どう、考えるのか、ゆっくり対話しながら生きたい

「トリ語」と「スカ語」

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(ひと月前ほどここに抱卵してる黒い頭が見えた)

 

 

※1週間ほど前に鴉の雛が孵化したようだ。鳴き声がうるさい。か細い声で甘えたり、親が雛を呼んだり、話しかけたり・・。もともと親子の情とコミュニケーションの深さに感心したりもしてたのだが、今年は驚愕すべき別の発見があった。

 

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(二羽のひなが孵ったようだ。情はわかるが、余りにべったり過ぎてついていけない)

 

※親鴉が雛を守るため攻撃的になるのはご存知の通りだ。が、♂♀が高度な言語で連携プレイすることに初めて気が付いたのだ。玄関の戸を開けるとすぐ、高い声で『カー、カー』と威嚇してくるのが♂みたいだ。『近寄るな、オレの縄張りだ』というわけだ。

 

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※それでも構わず庭へ出ると、鳴き声は少し野太い『ガア、ガア』に変わり、近くの電線から威嚇。オイラが棒などを拾って対決姿勢を見せると、声色が突然変化!咽喉の奥から全身で『グワア、グワア、グワア』。すると♀らしき鴉が急降下してきた。

 

※『集まれ、此奴は敵だ!総攻撃しろっ!』の号令らしい!!その戦闘的攻撃性に流石にビビった。

 

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※研究者によると、シジュウカラやコガラなど、「ガラ」の小鳥たちはもっと複雑な「トリ語」を持ってるらしい。例えばコガラの♪ディー、ディー、ディー♪は「集まれ」という単語らしいが、単語+単語=文章ということもやってのけるという。

 

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夏至が過ぎたばかりなのに、もう冬支度だ)

 

シジュウカラの♪チチジジジ フィフィフィ♪などは「集まれ、タカが来た」ということになるとか。さらには、餌場から追いだされたコガラは、♪ヒヒヒ ヒヒヒ♪(タカが来た)と嘘をつき他の鳥が逃げた後、まんまと餌をせしめることもあるという。

 

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※この豊富な言語を話す小鳥たちの声を聞きながら散歩道を行く。思いだすのは「スカ」の言葉だ。曰く「安全安心な」。曰く「~専門家に伺って」。曰く「今申し上げた通り」。曰く「~も事実じゃないでしょうか」・・・言葉が死んでる!

 

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(薪ストーブで暖を取る家の夏の仕事は大変だ。冬は温いけれどね)

 

政治心理学者達は『答えをすり替えながら、都合のいい「事実」をアピールしている』『対話遮断、言葉が死んでいる』と指摘する。おいおい、政治家は言葉が職責なんだぜ。トリでさえ言葉を持ってるのに、政治家が言葉を持たないんかいっ!?