【スローライフ阿寒】

自然の中に置かれると人は何を、どう、考えるのか、ゆっくり対話しながら生きたい

続・「南北交流の、タネ」

5月3日の続き。
恒例の、東京10日間出張から帰ると、「Ecoシティ研究会」の本山さんから資料が届いてた。
なにやら厚ぼったい。早速開封する。と、中から写真がこぼれ出てきた。
フィルムパトローネを片手に、可愛い顔がこちらを見てる。高田小学校の5年生タチだ。
「ワタシが育てたドングリを、北海道でも優しく育てて植樹してください」。
純な目がそう語りかけている。写真にはすでに植木鉢の中で数10cmに育ったドングリの苗を
皆で囲んでいるものもあった。写真の裏には、郵便の宛先と名前も書いてあった。
4月25日付けの熊本日々新聞のコピーも入っていた。
記事の中には、4月23日に『八代市豊原中町の高田小(奥村留美子校長)で、児童が集めたドングリを北海道に送るためフィルムケースに詰める作業を行った』とあり、さらに『昨年九月、北海道釧路市の住民からドングリを送って欲しいとの要請があり、五年生の児童有志が休日などに宇城市クヌギ林で集めた。育ちやすいようこの日まで発芽を待っていたという』と書かれていた。
なんと、この釧路市の住人とはオレのことじゃないか!感謝感激!吃驚仰天!恐縮至極!高田小学校5年生の皆さん、私のために汗を流してくれてありがとう!
「北海道も九州も、子供も大人も、オンナもオトコもドングリ、いや、樹木への愛着、自然と同居したい!っちゅう欲求は変わりゃしない!日本、いや世界はひとつだ!」なんて震度8級の感動激震が脳の岩盤を揺さぶる中、ボケボケの頭で早速北海道新聞に連絡。記事の掲載を御願いした。
阿寒町教育委員会でもこの件に関しては、並々ならぬ関心を示してくれた。「道新」が掲載してくれれば、この運動は広がりを見せることだろう。
「道新」のコーポレート・ブランディングにだって大いに役立つはずだ。
唯一心配は、小さな植木鉢に移し変えたドングリが、まだ芽を出さないことだ。早く小さな芽を出して欲しい。こればかりは祈るしかない。ともかくやることだけはやった。後は祈りが天に通じますように。
あ、そうだ。ひとつ忘れてた。高田小学校の子供たちに手紙を書こう。こんな感動を与えてくれた君たちに感謝!そう、それが交流の始まりかもしれない。