【スローライフ阿寒】

自然の中に置かれると人は何を、どう、考えるのか、ゆっくり対話しながら生きたい

「雨の檻の囚人」

※▼季節の移ろいの速さには驚かされる。九州や四国などが今月中旬に梅雨入りしたかと思ったら、近畿や東海までもが一気に前線の影響を受けるようになった。(中略)

 

▼児童文学作家の梨木香歩さんはこの季節について、「雨の檻の囚人になったような気になる」と表現した。「ざぁーという雨の音を聞いていると、何かに押さえつけられてでもいるように動けなくなる」と(家守奇譚)(中略)

 

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(毎年芽を出してくれるタイツリソウ。ウレシイ)

 

※▼道内には梅雨がないとされる。だが、時には梅雨前線が北上し、「蝦夷梅雨」と呼ばれる雨が大地を打つ。<蝦夷梅雨に貨車連結の響きあり>(櫂 未知子)道民も今年は早くから雨を気にしなければならないのだろうか(道新「卓上四季」より抜粋)

 

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(コゴミの林。大きくなりすぎた。天婦羅にもデキナイ!)

 

※その通りだ。だが、今年気にしなければならなけないのは雨だけじゃない!緊急事態宣言下の北海道コロナ変異株は、まさに土砂降り!「新規感染者数は、東京感染者に換算すると3500人規模だ」という。「蝦夷梅雨」どころか、ゲリラ豪雨である。

 

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 (山ブドウの葉が今年も庭に・・・)

 

ゲリラ豪雨を恐れない人はそうはいるまい。なのに、IOCは「緊急事態宣言下でも東京オリンピックパラリンピックは開催する」と明言。日本政府も「安心安全の大会を開催する」の一点張りだ!が、誰が、どう、責任を取るのかも明快になってない。

 

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特別天然記念物のタンチョウ。二羽とも幼鳥かも。彼らも住宅難だ)

 

※どんなに反対があっても、強行するんだろうなぁ。やれやれ。「蝦夷梅雨」の中でイキイキと生を謳歌するコゴミやヤマブドウがウラヤマシイ!ただ晴れ間に飛来するタンチョウには同情する。居場所がないのかなぁ。俺らも同じっ!「雨の檻の囚人」だっ!